その中で新宿の末廣亭は、ちょっと趣向をこらして、着物の上につける上下(かみしも)を用意しておりまして、より一層雰囲気が盛り上がります。しかしながらこの上下、相当以前から使っているものらしく、完全に昔の日本人体型むき。身長180cmの私が着用すると、袴はヒザ丈しかありません。子供の七五三の衣装を借りて来たようで、それを見てお客さまは大笑い。なんだか別の盛り上がりかたをしてしまうんですよね。
ともあれ寒い日の続くこの季節にみなさんの心があたたかくなれて、素敵な“落語日和”をお過ごしいただけるお勧めの行事。しかし、なぜか昔から落語や寄席の紹介をする本などで、あまり取り上げられていない気もします。そんなわけで今回は〝知られざる一大イベント〟のお知らせでした。