行動に移す気はないとは仰っていますが、「毎日心の中で死にたいと思い、周りに人がいなければ声に出して呟いています」とは穏やかではない。
「もうそれで精一杯」、「一事が万事こんな調子で、理想の母親像とはかけ離れ」ていると、何かご自分を責めておられるようですが、どうでしょうか。
2歳の子供など、まあ、目が離せないもの。
(テレビの台の角に頭をブツけないだろうか……)
(熱いと知らずに暖房器具に手をベタッとやらないだろうか……)
階段やベッドなど、大人にとっては何て事の無い段差も、子供にとっては東尋坊。
とにかく、四六時中ヒヤヒヤさせられ、見守っているだけで此方もヘトヘトになります。
相談者は、「朝は子どもの荷物準備、着替え、体温計測、髪をとき、歯磨きを済ませたら、パン(と時々果物)を保育園までの車の中でかじらせて」、その後、出勤と十分、いや、完璧にこなしておられる。
いや、頭が下がります。
「精一杯」なのは、家事に子育てに仕事にと、実際に「精一杯」取り組んでいるからではないでしょうか。
決して、何かが“足りない”、“至らない”という話ではないかと。
そもそも、「理想の母親像」などありません。
そんな銅像は、どこを探しても建っていない。
其々のママに、其々のやり方があるだけのこと。
モデルルームがお洒落で綺麗なのは、そこに誰も住んでいないからです。
世に溢れている(ように見える)「素敵」は、あくまで展示品、エンターテインメントだということをご理解下さい。
惑わされるのは止めましょう。
最後に、1つだけ。
「周りに人がいなければ声に出して呟いています」というのはよろしくない。
せめて、旦那さんやご両親の前で口にしましょう。
とにかく、全てを相談者一人で抱え込み過ぎている気がするのです。
幸い、「私より早く起きて自分でご飯を食べて私を起こして会社に行く」という旦那さんは協力的な方のような気がします。
もっと思い切って、諸々分担して頂いても良いのではないでしょうか。