くらし

文豪たちが愛した味を楽しむ! 記念館・文学館探訪。

作家やその作品、文学にまつわる資料などを収蔵する記念館や文学館。併設のカフェで作品に登場するあの味に出合おう。
  • 撮影・小禄慎一郎、神ノ川智早 文・長谷川未緒

【漱石山房記念館】『吾輩は猫である』に登場する『空也』のもなかが味わえる。

1.漱石の書斎の再現展示室。家具・調度品・文具は県立神奈川近代文学館の協力で再現、書棚の洋書は東北大学附属図書館の協力で製作。
2.『空也』のもなかと『上林春松本店』の抹茶。
3.ロビー。
4.『虞美人草』の初版本。

夏目漱石が亡くなるまでの9年間を過ごした跡地にある「漱石山房記念館」。漱石の書斎の再現展示室等により、その生涯や文学世界をより深く理解できる。

併設の「カフェ・ソウセキ」では、銀座の老舗和菓子店『空也』のもなかが人気。時代を超えて読み継がれる作品に想いを馳せながら、文豪お気に入りの味を。

漱石山房記念館(そうせきさんぼうきねんかん)
東京都新宿区早稲田南町7 TEL.03-3205-0209 営業時間:10時〜18時(カフェ・ソウセキは17時L.‌O.) 贊月曜(祝日の場合は、翌平日)、臨時休館日12月10日(火)、年末年始

\展示情報/
テーマ展示 高浜虚子没後60年「漱石と高浜虚子」 12月3日(火)〜2020年2月24日(月・休) 料金・一般300円、小中学生100円※団体(20人以上)は個人の料金の半額 協力:公益財団法人虚子記念文学館

【日本近代文学館】多くの文士が通ったカフェの、ブラジルコーヒーの味を再現。

1.著者ごと、書名ごとに探せる手書きの目録。
2.初代理事長、高見順の胸像の先に展示室がある。
3.コーヒー「AKUTAGAWA」と梶井基次郎の『檸檬』をテーマにしたオリジナルパフェ。
4.「ヨロン丼」は作家・森瑤子がオイルサーディンの缶詰で作った丼を再現。

明治以降の日本文学の資料の収集や整理、保存、公開をしている「日本近代文学館」。館内の「BUNDAN Coffee & Beer」は、壁一面の書棚に囲まれたブックカフェだ。

芥川龍之介をはじめ文士が通ったカフェで提供されていたであろうコーヒーや、文学作品に登場する料理の再現が味わえる。本を片手に物語のある味を楽しみたい。

日本近代文学館(にほんきんだいぶんがくかん)
東京都目黒区駒場4-3-55(駒場公園内) TEL.03-3468-4181 営業時間:9時30分〜16時30分(入館は16時まで) 定休日:日・月曜、第4木曜、年末年始、2月と6月の第3週(特別整理期間)

BUNDAN Coffee & Beer
東京都目黒区駒場4-3-55(日本近代文学館内) TEL.03-6407-0554 営業時間:9時30分〜16時20分 定休日:日本近代文学館に準ずる

\展示情報/
冬季企画展「詩のありかに触れるささやかな試み」 11月30日(土)〜2020年2月22日(土) 料金・一般300円(20人以上200円、中・高生100円)

『クロワッサン』1010号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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