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ウー・ウェンさんに教わる豚ヒレ肉と搾菜の炒めもののレシピ

乱れがちな自律神経を整え、野菜の力で水分補給。食材も手順もシンプルな夏レシピを料理家のウー・ウェンさんに教わります。
  • 撮影・青木和義 文・太田佑子

【疲労回復にはやっぱりタンパク質。 冷めてもおいしい、ボリュームあるおかず。】

豚肉は、塊をせん切りにして使うと少量の調味料でもしっかり味が付く。

ときどき出くわすポリポリという搾菜の歯ざわりと肉の旨味がたまらない。「ヒレ肉はせん切りにすると少ない調味料でも味が浸みます。そして調理のコツはしっかり肉を炒めること。水分がなくなるまで、きっちり炒めてくださいね」

【材料(4人分)】
豚ヒレ肉(塊) 250g

[下味]
 こしょう 少々
 酒 大さじ1
 しょうゆ 小さじ1
 片栗粉 小さじ1/2

搾菜のせん切り 50g
万能ネギ 3〜4本
油 大さじ1

【作り方】
1.豚肉を繊維に沿って、せん切りにし、下味をつけておく。万能ネギは3cmの長さに切る。
2.フライパンに油と豚肉を入れて火にかける。肉がしっかり白くなり、水っぽさがなくなるまで炒め、搾菜を加える。
3.香りが立ったら、万能ネギを入れて火を止め、さっと混ぜ合わせる。

気温が高いうえに湿気も多い日本の夏。つい冷たいものに手が伸びてしまうが、「中国では、自分の体温より低いものは、体に入れるなと言われて育ちます。だから夏場の水分は、瑞々しい夏野菜から摂ることがおすすめです」とウー・ウェンさん。

またこの季節は、冷房の効いた屋内と灼熱の屋外との温度差などで、自律神経も乱れがちに。

「そんなときは香味野菜が乱れた気を整えてくれます。大葉やミョウガなど日本にはおいしい香味野菜があるんですから使わない手はないですね。そして、疲れにくい体を作るには、上質なタンパク質が必要です。脂肪の少ない赤身肉や鶏肉、白身魚をさっぱりとした味付けでいただきましょう」

ウー・ウェンさん●料理家。素材のおいしさを少ない調味料と手順で引き出すのがウーさんの料理の真骨頂。読者の要望を受け『北京のやさしいおかゆ』が復刊されたばかり。

『クロワッサン』999号より

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