つまんで離すことで、なぜリフトアップするのか、その理論を聞いた。
「バッカルファット、メーラーファットは老化とともに下垂します。それだけじゃありません」とエリーさん。
「脂肪細胞は脂肪の粒の塊で、水を抱え込んで固まってしまうんです。それをゆるませるには、もみほぐす手技が有効なのですが、顔の小さな組織に焦点を当てるには手のひらは大きすぎる。試行錯誤した結果、『指先でつまむ』のが最も効果的だとわかったんです」
つまんでパッと離すことで、新鮮な血液が流れ、硬くなった筋繊維間の連結がはずれ、こわばりがほぐれるのだ。
「そのとき、必ずリガメント(靱帯)を押さえることがポイント。リガメントは、骨、脂肪、筋肉、皮膚をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たしている膜組織。劣化すると支えが利かなくなるので、ぐっと押すことで支柱の働きを取り戻します」
手技を全部行っても、1回1分。
「すべりすぎないようクリームは不要。基礎化粧品で肌を整えて始めましょう」