A.赤身でも、たくさん 食べれば太ります。
牛肉の赤身には脂肪が少なく、たんぱく質や鉄分などが豊富。おいしく食べてダイエットするのに適した食材だが、やはり食べすぎはよくない、と管理栄養士の貴堂明世さん。 「最近は、赤身といえど霜降りに近い状態で脂肪が入っていたりするので、注意が必要です。脂肪が少ないからと食べすぎると、カロリーオーバーに。また、脂質の摂りすぎで血液中のコレステロール値が高くなり、動脈硬化が進んでしまう恐れもあります」
1日どのくらいの量までなら、赤身肉を食べてもよいのだろうか。 「たんぱく質の必要量は、1日体重1㎏あたり1g程度です。体重45㎏なら、たった45g。これは、牛ヒレ肉約21 1gに含まれるたんぱく質の量です。しかも、たんぱく質は穀類などにも含まれる。そのため肉ばかり食べなくても、必要量はまかなえるのです」 摂りすぎたたんぱく質は排出されるのでよいが、肉と一緒についてくる脂質は排出されずに残ってしまう。 「脂質の少ない肉を食べるなら、やはり鶏のささみが一番でしょう。たとえば赤身肉の一種である牛ランプには、100gあたり16・4g脂質が含まれます。いっぽう鶏ささみには、100gあたり約0.8g。鶏ささみは、たんぱく質の純度が高い肉なのです」