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ダイエット食材として注目です。じゃがいもの成分ポテインで 食事を減らしても満腹に。

  • 撮影・青木和義

早く満腹感が得られ、長く持続。 無理なく食事量が減らせます。

ダイエットの最大の敵。それは言うまでもなく空腹感。体重94㎏からのダイエットに成功した浜内千波さんも実感したことだ。
「そんな辛さを解決してくれるのがじゃがいもなんです。かえって太りそう、と思われがちですが、じゃがいもは満腹感を得やすく、それが持続します。だから自然に食事量を抑えられ、無理のないダイエットができるんです」

近年の研究では、じゃがいもは満腹指数(食後の満足感を数値で表したもの)が高いことが判明した。じゃがいもの満腹指数は白米の約2・5倍。

「つまりごはんの量を減らしてその分をじゃがいもで補えば、満腹感は充分でカロリーは落とせるんです」

また、じゃがいもに含まれるたんぱく質ポテイン(ポテトプロテイン)が腸から出る満腹ホルモンコレシストキニンを分泌させるため、早く満腹感を得られ、食べすぎも予防できる。

「コレシストキニンはじゃがいもを食べて20〜30分後に分泌されるので、食事の前にじゃがいもを1個食べるといいんです。とくに、脂肪がたまりやすい夕食の前は効果的です」

さらに、レジスタントスターチという難消化性でんぷんを含み、消化がゆっくり。糖の吸収が穏やかで血糖値の急上昇も抑えてくれる。レジスタントスターチは冷えたほうが多くなるので、冷まして食べるのも手。

「じゃがいもを中心の食生活にすれば、空腹感を感じずに、1日の摂取カロリーを200〜300㎉減らせます。1カ月に1㎏減だって、1年なら12㎏減。ゆっくりでもリバウンドせずに行える、手軽なダイエットが一番。おいしく食べられ、低カロリーのじゃがいもレシピを紹介します。今日からぜひ実践してみてください」

知っていると得するじゃがいも情報。

切ってみたら茶色のシミが。 実は食べても大丈夫。

じゃがいもの内部にできる茶色のシミは、気候などの影響でできたもの。腐っているわけではないので、食べてしまっても大丈夫。味も変わらない。

皮をごく薄くむきたいときは、 アルミホイルを丸めてこする。

栄養は皮と実の間に一番詰まっているので、皮ごと食べるのがおすすめ。皮をむくときはアルミホイルを丸めて表面をこすると、薄く上手にむける。

保存は冷蔵室で。糖度が残り、 ビタミンCの損失も防げる。

じゃがいもは光に当たると、皮が緑化したり、発芽が促進される。保存袋に入れ、冷蔵室で保存すると、糖度が残りビタミンCの損失も防げる。

浜内千波さん

はまうち・ちなみ●料理研究家 確かな知識と明るい人柄で、雑誌、テレビ、広告などにひっぱりだこ。著書は『浜内流じゃがいもダイエット』(扶桑社)など多数。

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