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リンパの流れをスムーズにして、冷え症やむくみを改善する筋膜リリース。

全身に張りめぐらされた筋膜は“第2の骨格”とも呼ばれる。むくみを改善する筋膜リリースを続けて、骨格から身体を整えよう。

撮影・岡本 潔 スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・村田真弓 モデル・森田麻恵 文・一澤ひらり イラストレーション・川野郁代

理学療法士、医学博士 竹井 仁さん
理学療法士、医学博士 竹井 仁さん

筋膜のよじれやねじれを解きほぐし、こりや疲れを改善する「筋膜リリース」を世に広めた“筋膜博士”、竹井仁さん。
「筋肉を包み込んでいる筋膜は薄い1枚の膜と思われがちですが、浅筋膜、深筋膜など5つの膜からなっています。浅筋膜は皮膚の下にあり、あらゆる方向に動くことができます。ここには毛細リンパ管もあるので、皮膚と浅筋膜が滑らかに動けばむくみも防げます」

深筋膜は筋肉の上をボディスーツのように覆う。その下には筋肉の内側に入り込んでいる筋膜などがあり、筋膜は多重構造で立体的に全身を包んでいる。
「筋膜は動きに合わせて形を変えられるコラーゲンと伸び縮みできるエラスチン、ふたつの線維でできています。悪い姿勢や偏った動作を長く続けていると、一部の筋膜が硬くなってよじれやねじれが生じ、こりや痛み、顔のたるみやむくみになってしまうんです」

それを解消するのが筋膜リリースだ。

「第2の骨格」といわれる筋膜の構造。(右)筋膜は皮膚の下の浅筋膜に始まり、深部へ向かって、深筋膜、筋外膜、筋周膜、筋内膜と続き、筋肉の外だけでなく内部にも入り込む。(左)筋肉表面の非常に薄い膜、筋外膜の上をボディスーツのように覆っているのが深筋膜。
「第2の骨格」といわれる筋膜の構造。(右)筋膜は皮膚の下の浅筋膜に始まり、深部へ向かって、深筋膜、筋外膜、筋周膜、筋内膜と続き、筋肉の外だけでなく内部にも入り込む。(左)筋肉表面の非常に薄い膜、筋外膜の上をボディスーツのように覆っているのが深筋膜。

脚や顔のむくみをなくす筋膜リリースとエクササイズ。

「朝起きると顔がむくんでいる、夕方になると脚がパンパンになるなど、むくみはリンパの流れが滞り、余分な水分や老廃物が過剰にたまっている状態です。まず全身のリンパの流れをよくする筋膜リリースを行ってください」
その後に脚のむくみが気になるときは、第2の心臓といわれるふくらはぎを伸ばして血流をよくしていく。
「顔のむくみにはまずリンパマッサージを行ってリンパの流れを促進し、それから顔の筋膜リリースとリフトアップエクササイズをすれば最強です。フェイスラインがスッキリしますよ」

エクササイズをすると翌日には効果を感じる人もいるが、2週間継続すれば、ほとんどの人が症状の変化を感じるはずだ。

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