筋膜のよじれやねじれを解きほぐし、こりや疲れを改善する「筋膜リリース」を世に広めた“筋膜博士”、竹井仁さん。
「筋肉を包み込んでいる筋膜は薄い1枚の膜と思われがちですが、浅筋膜、深筋膜など5つの膜からなっています。浅筋膜は皮膚の下にあり、あらゆる方向に動くことができます。ここには毛細リンパ管もあるので、皮膚と浅筋膜が滑らかに動けばむくみも防げます」
深筋膜は筋肉の上をボディスーツのように覆う。その下には筋肉の内側に入り込んでいる筋膜などがあり、筋膜は多重構造で立体的に全身を包んでいる。
「筋膜は動きに合わせて形を変えられるコラーゲンと伸び縮みできるエラスチン、ふたつの線維でできています。悪い姿勢や偏った動作を長く続けていると、一部の筋膜が硬くなってよじれやねじれが生じ、こりや痛み、顔のたるみやむくみになってしまうんです」
それを解消するのが筋膜リリースだ。