選りすぐりのアイテムも大集合! 冷えた身体を上手に温めて、代謝をアップする10の知恵。
撮影・中島慶子 文・板倉ミキコ
ダイエットがなかなかうまくいかない人に共通しているのが、体温の低さ。
「体温と、エネルギーを消費する基礎代謝とは密接な関係にあるんです。体温が高い状態で維持されているほど、代謝エネルギーを消費できます。つまり太りにくい身体にしたいなら、冷え対策が必須なんです」(呼吸ヨガ®スペシャリスト・平賀きょう子さん)
ただ間違えやすいのは、激しいスポーツや強力な温めアイテムで、一時的に汗をかくほど体温を上げること。
「発汗と発熱は違います。自ら熱を発する身体を作るには、ウォーキングなど負担の少ない運動で筋肉をほどよくつけることが大切。同時に、血液循環を滞らせて冷えの原因となっている、むくみを解消することも必要です」
血流改善には、首、肩甲骨、足首、骨盤周りなどをまずほぐしてから、じんわりゆっくり温めるといい。
「そうすることで強張っていた身体が緩み、リラックス効果も得られます。特に末端の冷えは自律神経の乱れからくることが多く、最近は、ストレスが原因で冷えに悩んでいる人が多いように感じています」
そこで、自律神経を整えること、冷えやすい部位を温め、ほぐすことなど、平賀さんの指摘をふまえ、手軽に使えるアイテムを編集部が提案。実践しやすい“温めの知恵”を取り入れよう。
カチカチ頭皮のコリをほぐせば、 自律神経の乱れが改善。
「ストレスがたまると頭皮が凝るので、ヘッドマッサージを。髪の根元をギュッとつかんで離すのもおすすめです。頭頂部のツボ“百会(ひゃくえ)”を中心にほぐせば、自律神経の安定効果も期待できます」
天然素材のインナーこそ、体温が低い人の必需品。
「体温を利用して温める発熱素材の下着は、もともとある程度体温が高い人向け。冷えで悩んでいる人は、自然素材の下着を選ぶべき。肌に当たる柔らかさも吟味すれば、心地よさも格別です」
自前の発熱装置・筋肉を少しずつ増やしていく努力を。
「身体の内側から熱を発するには、筋肉が必須。特に大きな筋肉が集まる下半身を鍛えると効果的です。激しい運動より、ウォーキングやスクワットなどを定期的に続けるのが一番」
広告