仕事に2人の子育て、これからもムチャできる体でいたいから──HRTと漢方薬を併用【更年期の不調をこうしてのりこえました】
撮影・森山祐子 構成&文・越川典子
まだムチャをするかも。だからHRTや漢方で支えてもらっています
菅原千明(すがわら・ちあき)さん
鍼灸師、国際中医師
52歳。「はりきゅう陽明堂」代表。鍼灸師として、国際中医師として、東洋医学のトータルな知識で治療に当たっている。
「42歳のとき、月経がとんだことがあって、婦人科に相談して、低用量ピルを処方してもらいました。3年くらい続けたのですが、Dダイマーという血栓リスクの数値が上がってしまって、さてどうしましょう、と」
エストロゲンの効果が弱いHRTに切り替えるのがいいだろうと、45歳でHRTを選んだ菅原千明さん。決断は早かった。
「年齢的にも卵巣機能は低下しているとわかっていましたから」
エストロゲン製剤は、貼るタイプのエストラーナテープ。黄体ホルモンは、エフメノに。
「すんなり移行したので、更年期の重い症状を知らないんです、私。あえて大変な思いをする必要はない、と考えていたこともあります。HRTは女性ホルモンとしても少量だと知っていましたし、何より人生後半を生きていく上で、体を支えるベースになるものがほしかったんです。それも、確固たるエビデンスがある治療でなければと思っていました」
早めのケアがいちばん。不調を長引かせたくないから
ところが、48歳になって手指の第1関節がギシギシし始めた。
「母がヘバーデン結節でしたし、“メノポハンド”にはエクオールだと、すぐにエクエルを飲み始めました。鍼灸は、指先を使うので、早めのケアをしなければ、という気持ちでした」
漢方薬も併用。ベースは、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。気圧の変化があるときは、五苓散(ごれいさん)を。眠れないとき、めげているときは、加味帰脾湯(かみきひとう)を処方してもらう。
「鍼灸の仕事に2人の子育て。大学院にも通い、徹夜はしょっちゅう。これからもムチャをするだろうし、ムチャできる体でいたいからよろしく!という思いです」
『クロワッサン』1175号より
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