【夏でも休めない人の疲労回復術】馬の世話、漫画、ゴーヤ──俳優・佐藤藍子さんのリカバリー術
撮影・村上未知、市原慶子 ヘア&メイク・住本由香(佐藤藍子さん) 文・長谷川未緒
俳優の佐藤藍子さんは2007年の結婚を機に、夫の家業である乗馬クラブで馬の世話や運営を手伝っている。クラブは夏季休業するものの、30頭ほどの馬の世話に休みはない。
「最近の夏は9時にはもう30℃を超える日もあり、朝から大汗をかきながら働いています。本当にしんどい日もあるんですけれど、肉体労働の心地よい疲れの後は、ごはんがおいしく食べられるし、夜もよく眠れます。自分で言うのもなんですが、いい暮らしだな、と感じています」
馬と暮らす日々は、食事や睡眠といった生活リズムが整うだけでなく、肩の力も抜けていくようだ。昔から自分の気持ちを言葉にすることが得意ではなく、言葉を求めない馬のそばでは、自然体でいられるそう。
「馬は人のように駆け引きもしないし、ありのまま生きる姿は清々しい。馬がリラックスして過ごせる環境を作ってあげることが仕事なのですが、私のほうが癒やされています」
仕事や家事の合間のリフレッシュには漫画が欠かせない。「嫁入り道具は漫画」というくらい好きで、1冊ずつビニールカバーをかけているほど。
「気分転換できるだけでなく、生き方のヒントをもらうことも。里中満智子作の大河歴史漫画『天上の虹』からは、理想を持ち続ける大切さを教わりました。疲れたときには、心に残るセリフに励まされています」
日々の体の疲労は、8年ほど続けているピラティスでリカバリー。背中周りをしっかり動かすことで、むくみが改善し、呼吸がしやすく、眠りも深くなる。また、ふだんからサプリなどには頼らず、食事に気を配っている。特に味噌汁は、汗で失いがちな塩分を補えるし、元気のもとだ。飲まないと調子が出ないと感じるほどで、ほぼ毎食欠かさず、パスタにも合わせるという。
「あとはゴーヤですね。家庭菜園で育てていて、毎食食べたいと思うくらい好きなんです。今後の目標は、かぼちゃやきゅうりなど家庭菜園の野菜を増やすこと。食欲が落ちやすい夏もしっかり食べて、リカバリーしたいと思っています」
佐藤さんのリカバリー法① 馬との触れ合い
馬とは、言葉は通じなくても思いをわかりあえるような気がするという佐藤さん。「乗るより、お世話をするほうが好き。草食動物ならではの穏やかな雰囲気や、なめらかな毛並みなどにも気持ちがほぐされます」
佐藤さんのリカバリー法② 漫画に没頭する
暇があれば漫画を手に取る。日常から少し距離を置くことができ、頭の中のモヤモヤが晴れていく感覚があるのだそう。「時代も性別も超えた主人公に自分を投影したり、好きな作品や心に残るセリフに触れたりする時間に癒やされます」
佐藤さんのリカバリー法③ 1日3食、味噌汁
水分、塩分、ミネラルを同時に補給できる味噌汁。「麺のメニューでも必ず作ります(笑)。具は、豆腐や大根などシンプル。もずくもおいしいです。そのとき冷蔵庫にある食材を入れるのが基本で、少量でもおいしく仕上がる天然醸造の味噌が好み」
佐藤さんのリカバリー法④ ゴーヤを自家栽培
ビタミンCやカリウムなど、積極的に摂りたい栄養素を含むゴーヤを、毎年家庭菜園で育てている。「独特の苦味が好きで、今年は6株も植えました。チャンプルーや天ぷら、サラダなどにして、食欲が落ちやすい夏でもおいしく食べています」
佐藤さんのリカバリー法⑤ 隔週ピラティス
自宅で60~90分程度プライベートレッスン。体のゆがみを整え、疲れをため込まない体づくりに役立っているそう。「毎週だと義務のように感じてしまうので、隔週がちょうどいい。普段使えていない筋肉までしっかり動かせるのを実感します」
『クロワッサン』1173号より
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