歩くことをもっと楽しむための習慣づくり
イラストレーション・浅妻健司 構成&文・堀越和幸
歩くときは両手がフリーになるリュックやバッグを選んでみよう
歩幅が伸びて歩くのが楽しいと思えるようになったら、携行するカバンにもちょっとだけ気を配ってみたい。いつものトートバッグを肩にかけてでもいいが……。
「歩いている最中にどうしても持ち替えなければならないので、リュックやウエストバッグにするとストレスがありません」(齊藤さん)。
そして、リュックを選ぶ際にはこんなコツがある。
「胸やお腹にストラップがあるタイプを選ぶと、速歩きや小走りになったときにリュック本体が跳ねないので、より快適です」
外遊びが好きな愛犬をお供にして、毎日決まった時間を歩く習慣を
犬を飼っている人は一緒に積極的に外に出るのも有効。犬に必要な散歩時間は一般的には一日最低30分といわれている。
「散歩途中でちょっとだけダッシュやランニングを挟んだりすると体への刺激になるし、犬も飽きません」。
という意味で、これから飼おうと思っている人は運動量の多い犬種を考えてみてもいいかも。
「牧羊犬のボーダーコリーや鳥猟犬のレトリバー、小型犬のジャックラッセルテリアあたりでしょうか」。
ちなみに齊藤さんはレトリバーを飼っているそう。
自然を感じられるコースを選ぶと、散歩はますます楽しくなる
歩くことをもっと楽しむためにまず齊藤さんが挙げる秘訣は、自然を楽しむということ。
「アスファルトの道路だけではなく、街路樹の多い道や土が感じられる公園など、そんなルートがあると季節の移ろいが楽しめます」。
齊藤さん自身も歩くことで、植物や花に対する知識が増えた。
「道端に咲いている花などに関心を持つと、歩く楽しみがまた一つ増えますよね。今はスマホで写真を撮れば花の名前がすぐにわかるアプリがあるので、そういうのを活用するのもおすすめです」
つい避けてしまう苦手な階段を、もっとラクに上る方法は?
街を歩いていると時折出くわす歩道橋や神社などの階段。特別な目的がなければ避けてしまいがちだが、階段を利用したエクササイズというのもある。
「片足を着いたら踏み込み、反発を感じながら反対の脚を高く上げ、大きく腕を振りながら上ります。〝沈み込み片足蹴り上げ〞の応用編で、タイミングがつかめると、どっこいしょと息を切らして上っていた階段が少しラクになりますよ」。
全部とは言わない、その日に出合った階段の上りの一本だけをまずは試してみよう。
『クロワッサン』1135号より
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