せっかく食べるなら 体にいいおやつを　50代は食事で摂りきれない栄養をおやつで補おう

代謝が落ちてきて空腹を感じにくくなったり、食が細くなる場合もあるのが、50を過ぎた年代。

「一日に必要な栄養は3食で摂るのが基本ですが、食事で摂りきれない分は〈補食〉としておやつで摂るのもいい方法だと思います」と、管理栄養士の高杉保美さん。

具体的に、おやつで真っ先に摂りたい栄養素とは?

「最優先は、たんぱく質。不足すると筋肉が落ちてますます代謝が低下します。また美容面でもたんぱく質は肌、髪、爪をつややかに保つ材料。高たんぱくで、仕事や家事の合間にも手軽に摂れるヨーグルトやチーズがおすすめ」

ナッツ類も優秀な食材の一つ。

「老化を早める原因の約7割が酸化。肌や体をサビさせないために、抗酸化ビタミンやオメガ3脂肪酸、オレイン酸など良質な油が豊富なナッツ類もいいでしょう」

上手に摂るタイミングは?

「昼間の活動量が多い時間帯に摂りましょう。人間の体は体内時計の働きによって、一日のうちに食べても最も太りにくい時間帯があります。それが、脂肪をためこむ働きがあるたんぱく質の分泌が一番少ない14〜15時頃。おやつの時間が午後3時とされてきたのは、理にかなっています」

注意点は、おやつにありがちな〝ついつい食べすぎ〟。

「自分の中で『ここまでは食べていい』というルールを明確に。その意味で、個包装されているものはコントロールがしやすいです」

次ページでは、気になる悩み別に補いたい栄養素を紹介。