白髪ケア=白髪染め。その常識が変わるかもしれない。美容ジャーナリストで毛髪診断士の伊熊奈美さんによると、ここ数年で抗白髪成分の研究が各社で進み、白髪にアプローチする美容液やサプリメントなどの製品化に続々とつながっているという。
「毛髪が白髪になってしまう仕組みに対し、各社がそれぞれの成分とアプローチで研究成果を発表しています。ただ、現状ではどの研究でも共通して有効なのは、メラニンを作る色素幹細胞が生きている毛髪に限定されます」
30代から50代前半くらいで白髪の割合が少ない人ほど試す価値はあると、伊熊さんは話す。
「すべてを黒髪に戻せなくても、白髪を減らして白髪染めの頻度を下げるだけでも頭皮や髪の負担が軽減できます。今後さらに研究が盛り上がり、染める以外のケアとして主流になっていきそうです」