川村エミコさんが習得! 薄毛、白髪、うねり…髪悩みを解決する「頭部リンパ流し」
そんな髪悩みを解決する、頭皮リンパマッサージ。
10カ月先まで予約が取れない大人気サロンの技術を川村エミコさんと一緒に習得!
撮影・中村ナリコ スタイリング・山崎由佳 ヘア&メイク・遠藤芹菜 文・風間裕美子
川村エミコさん(以下、川村) 加齢で髪質が変化するとはよく耳にします。私も近頃、後頭部の髪が絡まりやすくて。
横田有里恵さん(以下、横田) 触ってみますね。確かに後頭部が少しボコボコ。老廃物が溜まっているかもしれません。
川村 老廃物!? どうしましょう!
横田 頭部は筋肉が少ないので、本来筋肉のポンプ運動で流れるリンパが滞りがち。老廃物をうまく排出できず溜まってしまいます。すると血流が悪化したり髪の毛を立ち上げる立毛筋の機能が低下し、最終的に髪が細くなり、抜け毛が増え、絡まりやすくなってしまいます。
川村 老廃物でボコボコするんですね。
横田 でも安心してください。これからお教えするリンパ流しで頭皮の状態がよくなって、美髪を取り戻せますよ。
川村 自分の手でできるんですか?
横田 特別な道具は不要。加えて眼精疲労や睡眠の質改善まで期待できます。
川村 それはうれしいですね!
●頭皮下に溜まった老廃物は美髪の大敵。
●老廃物が溜まりやすい部位をチェック。
●頭部リンパほぐしでここまで変わる!
美髪堂の施術を1回受けた人。乾いてうねった髪が、乾かしただけで素直に。
半年間セルフで頭皮ほぐしを実践。髪の量が増えたことは、一目瞭然!
(準備)首リンパ開き
【首のこりをほぐして頭皮から体へ老廃物の道筋を作る。】
リンパ管やリンパ節が集まっている首は、老廃物が頭から体へと流れていく際の出口。頭皮をほぐしても、首がつまっていると老廃物がせき止められてしまうので、まずは首のこりをほぐす。老廃物の流れる道を確保しよう。
●首は脱力したまま手の圧で筋肉を伸ばす。
(STEP1)前頭部ほぐし
【おでこのシワ改善や目ヂカラアップにつながるポイント。】
前頭部は、重力の影響を受けて顔のほうに引っ張られるため、リンパや血流が滞りがち。すると前髪が薄くなってうねりが出るほか、額に横ジワが走ったり、上まぶたが重くなることも。前頭部をほぐせば前髪がスタイリングしやすくなり、目が開きやすくなる。
●小指同士をつけて隙を作らないのがコツ。
(STEP2)耳の際ほぐし
【もみあげの白髪やクセ毛を防いで全身ぽかぽかに。】
耳の前後にはリンパ管やリンパ節が多く、頭皮下から流れ出る老廃物の通り道になっている。耳自体にも、全身のツボが集中。ここをよくほぐせば、もみあげの白髪や縮れ毛が改善するほか、肌の透明感アップ、冷え改善も狙える。
●老廃物が溜まっているウイークポイントを指圧。
●耳を倒すだけで頭が軽くなるのを実感。
●耳の奥までほぐれて顔も体も血流アップ。
(STEP3)側頭部ほぐし
【サイドの髪の悩みを解決!目の疲れも癒やされる。】
頭の左右どちらかの髪がハネやすい、白髪が多い人はここに老廃物が溜まってふくらんでいるはず。ほぐしてつまりを流せば、髪の悩み解消に役立つ。また、側頭部は東洋医学的に視神経の反射区にあたるため、目の疲労解消にも効果的。
●まずは耳の近くからスタート。
●頭頂部へと少しずつずらす。
(STEP4)後頭部ほぐし
【えりあしの髪を丈夫にしてハネやクセを防ぐ。】
後頭部の頭皮は紫外線や重力の影響を受けにくく、本来は健康な髪をキープしやすい。ところが後頭部から首へのリンパがつまって老廃物が溜まると、髪が細くなる、うねるなどのトラブルが発生。しっかりほぐしてリンパの流れを改善すれば、髪が健康になってうねりやハネを防げるほか、肩こりや首のこり緩和につながるという。
●後頭部の出っ張りを探してプッシュ。
●上へ上へと1cmずつ指を動かして。
(STEP5)頭頂部ほぐし
【ハリのある髪をたっぷり育てて全体のボリューム感をアップ。】
頭頂部は重力の影響に押されて頭皮自体が薄くなりやすいうえ、筋肉が存在しない。そのためリンパや血液の流れが悪くなって、髪が薄くなったり、根元がペタンコになったりする。ふっくらボリュームのあるスタイルを保つには、ここをほぐして毛量自体を増やし、太くコシのある髪を育てたい。
●痛気持ちいい力でもみほぐす。
(仕上げ)リンパおろし
【体のリンパ節をほぐして排出を促すまでをセットに。】
ほぐした頭皮下の老廃物は、首、鎖骨、腋の下のリンパ節を通ってから腎臓などに回収され、やがて体外に排出される。そのため老廃物を完璧にデトックスするには、頭皮ほぐしだけだと不充分。首、鎖骨、腋の下を順番に刺激してリンパ節をほぐし、臓器への老廃物回収をサポートしたい。
●首筋に沿って老廃物の流れを促進。
●鎖骨まわりのリンパ節をほぐす。
●腋の下にあるリンパ節を大きく開く。
『クロワッサン』1100号より