からだ

腸内を整える最強の代謝物短鎖脂肪酸を増やすには?専門医に聞いた。

腸活に役立つコラムをご紹介します。
  • 撮影・黒川ひろみ イラストレーション・佐々木一澄 構成&文・牧田ちえみ 撮影協力・UTUWA

腸の蠕動(ぜんどう)運動を促したり、悪玉菌の増殖を防いだり、優れた生理効果を発揮する腸内環境のカギとして注目されているのが短鎖脂肪酸。この最強の代謝物はどうしたら増えるのか、消化器病専門医の川本徹さんに聞いた。

「短鎖脂肪酸は、ビフィズス菌などの腸内細菌が、水溶性食物繊維をエサにすることで産生されます。短鎖脂肪酸が増えることで腸のエネルギー源となり、蠕動運動や粘液の分泌を促してウイルスや有害物質から腸を守る働きも」

短鎖脂肪酸を増やすには、ワカメや里芋、キウイなどに含まれる水溶性食物繊維をどのくらい摂るのが理想的?

「推奨されている1日の食物繊維量は成人で20gですが、せめて半分の10gは毎日摂りたい。年齢とともにビフィズス菌は減ってくるので、プロバイオティクスのヨーグルトを摂るのも効果的です。食べるなら胃酸の分泌が落ち着く食後3時間くらいがおすすめです」

昆布、キウイ、バナナなどの水溶性食物繊維を含む食品を摂ることで、腸内のビフィズス菌などがそれをエサに短鎖脂肪酸を産生。 腸内環境の良化のみならず内臓脂肪の減少に効くという報告も。
川本 徹

川本 徹 さん (かわもと・とおる)

犀星の杜クリニック六本木院長

日本消化器病学会専門医、日本外科学会認定医。東邦大学医学部医学科 客員講師、みなと芝クリニック名誉院長を経て現職。

『クロワッサン』1098号より

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間