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胆汁酸ダイエット、杜仲茶のやみつきレシピ。

新しい胆汁酸をどんどん作って体脂肪を燃やすための、杜仲茶を使った簡単でおいしいレシピを紹介します。
挫折しない一番の秘訣は、繰り返し作りたいお気に入りを増やすことです。
やせるだけでなく、体調もよくなるのを実感してください。
  • 撮影・青木和義 文・韮澤恵理 料理・落合貴子

杜仲茶はクセがないからお茶だけでなく料理にも。

飲むだけでなく、幅広く料理に使って。

杜仲茶はクセがないので、ミネラルウォーターや麦茶のように水分補給に利用するのが手軽です。茶葉3~6gを1Lくらいの水で煮出して、こまめに飲む習慣を作ってみましょう。

人によっては最初に便がゆるくなることもありますが、通常は自然に直ります。次第に茶葉を増やして濃いめに煮出したり、量を増やすと効果アップ。

1日に1~2Lの水分を摂るのが理想なので、杜仲茶をこまめに飲むのは水分摂収にも役立ちます。だしや水替わりに、煮物、汁物、ご飯に利用すれば、効率よくアスペルロシドが摂れます。ノンカフェインで、血圧を安定させる効果もあります。

杜仲茶のいれ方

(保存法)煮出した杜仲茶は冷蔵庫で保存し、早めに飲みきる。

1Lの水に3gの茶葉やティーバッグを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にし、10分ほど煮出す。効果を実感するには濃いめに煮出すといい。

杜仲茶でご飯

米を洗い、水をきって炊飯器に入れ、目盛りまで杜仲茶を入れて炊く。好みで水と半々にしても。

あさりの味噌汁

【材料(2人分)】
あさり …… 100g
杜仲茶 …… 400ml
味噌 …… 大さじ2
みつば …… 適量

【作り方】
1.
鍋にあさりと杜仲茶を入れて火にかける。
2.あさりの口が開いたらアクをすくい、味噌を溶き入れて火を止める。
3.椀に盛り、みつばを散らす。
★ 他の味噌汁やスープにもアレンジできる。

骨付き鶏の黒酢煮

【材料(2人分)
鶏手羽中 …… 6本
 黒酢 …… 大さじ3
  きび糖 …… 大さじ1
  醤油 …… 大さじ1/2
  杜仲茶 …… 200ml

【作り方】
1.
手羽中は骨と骨の間に切り込みを入れる。
2.
鍋にAを入れて沸騰したら1を入れ、汁気がなくなって照りが出るまで15分ほど煮る。
★ 煮物は何にでも応用できる。シチューや煮豚などにも。

ドリンクにも料理にも杜仲茶をどんどん使う。

杜仲茶はアイデア次第でさまざまな楽しみ方ができます。牛乳を加えてミルク杜仲ティー、ティーバッグをシナモンと一緒に牛乳で煮出せばチャイ風な仕上がり。

熱い杜仲茶におろし生姜やはちみつ、スパイスを加えるのもいい。昆布茶や梅茶にもよく合います。

料理にも幅広く使えるので、スープやシチューを作るとき、湯にティーバッグを1~2個入れると煮込む間に成分が抽出できます。

お湯替わり、だし替わりと考えると使い方は無限大です。

インスタントスープも杜仲茶で。

味も香りもクセのない杜仲茶は他の素材の味を邪魔しないので、お湯替わりに使うのもおすすめです。インスタントスープを杜仲茶で溶かすと、それだけで150mlの杜仲茶が摂れます。カップ麺などにも応用できます。

胆汁酸ダイエットとは

おすすめの5つの食材をしっかり食べて新鮮な胆汁酸を増やし、脂肪細胞を直接刺激して燃える体を作る胆汁酸ダイエットは、慶應義塾大学政策・メディア研究科 教授の渡辺光博さんが発案したメソッド。

「胆汁は、肝臓で作られて、胆たん嚢のうに蓄えられ、人が食事をすると、消化を助けるために分泌される消化液です。とくに脂質を乳化して小腸から吸収しやすくするのが胆汁の役割。その主成分が胆汁酸なのです」(渡辺さん)

胆汁酸ダイエットを成功に導く5つの食材

【杜仲茶】
アスペルロシドの働きで再吸収を抑え新しい胆汁酸を作る(3gの茶葉を煮出して1日1リットル)

【長粒米(インディカ米)】
難消化な高アミロースで食物繊維のように働く(1週間に2回、1回150g)

【もち麦】
β-グルカンが腸を掃除、血糖値も上げにくい優等生(1週間に3〜5日、ごはんなら150g、フレークなら50g)

【納豆】
粘りは食物繊維フルクタン。大豆は消化のいいたんぱく質(毎日に1〜2パック)

【海苔】
良質な食物繊維が腸を掃除。ポルフィランが胆汁の劣化防止(毎日全型2枚)

落合貴子

レシピ考案

落合貴子 さん (おちあい・たかこ)

栄養士、フードコーディネーター

自然食品メーカーでの栄養カウンセリング、料理研究家のアシスタントを経てフードコーディネーターに。体によい食材をおいしくて簡単なレシピにするテクニックに定評がある。テレビや書籍、雑誌を中心に活躍中。
※プロフィールは雑誌掲載時の情報です。

渡辺光博

監修

渡辺光博 さん (わたなべ・みつひろ)

慶應義塾大学 政策・メディア研究科教授 医学部、環境情報学部教授 ヘルスサイエンスラボ代表

東北大学遺伝子実験施設 博士前期課程修了後、フランス国立ルイ・パスツール大学分子生物学科博士課程卒業。2006年イギリスの科学誌『ネイチャー』に「胆汁酸の調整で肥満と糖尿病が改善」を発表。テレビや講演などで広く活躍。
※プロフィールは雑誌掲載時の情報です。

『Dr.クロワッサン おなかが凹む胆汁酸ダイエット。』(2021年4月13日発売)より。

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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