美容のプロが語り合う、2023年美白＆日焼け止め最新ニュース。

春の訪れとともに気になる紫外線ケア。
コスメを知り尽くした美容のプロが、注目の美白とUVケアをピックアップし、最新事情を解き明かします。

撮影・久々江満（商品）、小川朋央（人物）　構成＆文・片岡えり

理論、技術、発想…着眼点が新しい美白トピックス。

1.ナイアシンアミドで美白し、ニキビを防ぐ、皮膚を保護するなど6つの承認効果が。PHAで穏やかに角質ケアし代謝もスピードアップ。
クラリフィックブライトニングセラム［医薬部外品］ 30ml 1万6500円（ランコム TEL.0120・483・666）

2.メラニンを溜め込む細胞の分裂方向を垂直に導く。新機能成分、2種類の有効成分、紅茶由来のポリフェノールで透明肌へ。
ブライトニングエッセンス［医薬部外品］ 18ml 3,300円（ファンケル TEL.0120・35・2222）

3.メラニン産生の親細胞であるメラノサイト幹細胞に着目。独自の浸透型リポソームと2種類の有効成分でシミの発生源に先手を打つ。
アスタリフトザセラムブライトニング 40ml 7,150円＊3月1日発売（富士フイルム TEL.0120・596・221）

4.有効成分・コウジ酸と夏白菊エキスで肌の奥で増え続けるメラニンを抑え込む。軽い感触と素早い浸透感のスピード美白。
ホワイトロジストネオジェネシスブライトニングコンセントレイト［医薬部外品］ 40ml 1万6500円（コスメデコルテ TEL.0120・763・325）

5.日本初のダブル美白有効成分（持続型ビタミンC誘導体と独自成分AMP）がメラニンの生成を抑制し排出を促す。しっとり美容液を、洗顔後すぐに。
サクラエダブルアクションセラム［医薬部外品］ 33ml 1万3000円（大製製薬 TEL.0120・396・802）

藤井　解析技術が発達したおかげで、次々に皮膚の神秘が解明され、新しい発見が化粧品を進化させています。

岡部　今まで真皮の毛包付近に存在するといわれていたメラノサイトの幹細胞が表皮にも存在した、という富士フイルムの発見も興味深い。そこから新たなシミ要因を突き止めたわけだから。

藤井　その研究と発見で、よりアプローチが的確に。使い続ければ今の美白は本当に効きます。とはいえシミが簡単に消えるとは思わないでほしくて。

部　シミは美容医療でとるほうが早く確実。化粧品で狙うべきは肌全体の透明感アップで、この進化が劇的です。

点も面も一気にブライトニング。

1.有効成分TXCでシミを狙い撃ち、鎮静作用でたるみ毛穴や目元の色素沈着もケア。くすみが消え、肌色もクリアに変わる。
ルブランマルチスポットインテンシブトリートメント［医薬部外品］ 20ml 2万2000円（シャネル TEL.0120・525・519）

2.ダブルの美白有効成分でシミの生成をブロックして透明感を引き上げ、皮膚常在菌をコントロールして肌のコンディションも上向きに。
セラムコンサントレエクレルシサンn［医薬部外品］ 40ml 1万7600円（クレ・ド・ポーボーテ TEL.0120・86・1982）

ターンオーバーを促して炎症を抑える美白は、抗老化ケア。

藤井　美白成分だけで効く・効かないを判断するのももったいないですね。

岡部　メーカーは、成分を効かせるための組み合わせや浸透技術に注力していますから。同じ素材でも味付けや調理法でまったく違う料理になるのと近いかな。真面目に研究を続けてきたブランドを信じて使ってみてほしい。

藤井　炎症を止めることも、最近の美白に外せないキーワードです。

岡部　慢性の微弱炎症で老化も加速。炎症を抑えターンオーバーも促す美白は、ある意味エイジングケアなんです。

炎症を食い止めて肌も安定。

1.4MSKとm-トラネキサム酸という2種の美白有効成分をシミのもとに効率よく届けて、シミができにくい、増やさない肌環境に。乾燥や肌荒れも落ち着く。
HAKU メラノフォーカス EV［医薬部外品］ 45g 1万1000円＊3月21日発売（資生堂 TEL.0120・81・4710）

2.トラネキサム酸のパイオニアメーカーが、浸透性を高めて美白と肌荒れ防止を強化。シミの兆しもブロックする。乳液状の感触で潤いも納得。
トランシーノ薬用メラノシグナルエッセンス［医薬部外品］ 30g 4,950円＊編集部調べ（第一三共ヘルスケア TEL.0120・013・416）

3.ポーラオリジナルの美白有効成分に、肌荒れ防止成分、独自の保湿成分を加えた美容液をたっぷり。ピタッと密着し、くすみも赤みも鎮める。
ホワイトショットマスク QXS［医薬部外品］ 18ml×7包 7,480円（ポーラ TEL.0120・117111）

藤井　美白もすべての大人に必要なエイジングケアなんですけど、日焼け止めの進化に心が躍ります。塗るほどに肌が若返り調子がよくなる、朝の高機能クリームと呼びたいレベルです。

岡部　去年までは、肌を輝かせたりトーンアップしたり、というきれいに見せるアイテムが中心だったけど、肌を根本から底上げするスキンケア効果を前面に出しています。可視光線の研究も進み、すべてカットするのではなく、美肌効果のある光だけを通す処方はまさに日本の先端技術の粋ですね。

藤井　シワ改善とか美白とかハリケアとか、なんなら化粧水の後にこれ一品で、お悩みケアの美容液もいらないのでは?と思う製品もたくさん。

岡部　日焼け止めは面倒くさい、早く落とさないと肌に負担がかかる、というものではなくなりました。

エイジングケアする大人のUV最適解。

1.可視光線の中の赤色、緑色に加え、黄色光の美肌効果にも着目。シミと老化を防ぎ血色感もアップ。凹凸をカバーしツヤ肌仕上げ。
エピステームホワイトUVレーザー〈SPF50+・PA++++〉 40g 7,150円＊3月1日発売（エピステームコール TEL.03・5442・6008）

2.紫外線や花粉、乾燥など日中のダメージをブロック。細胞を守りコラーゲン生成も後押し。朝は化粧水とこれでハリとツヤを。
トリートメントデイクリーム〈SPF50+・PA++++〉 50g 8,800円＊4月1日発売（カバーマークTEL.0120・117133）

3.有害な太陽光はカットし、美肌作りに役立つ光だけ取り込むハイテクな日焼け止め。クリーミーな感触で乾燥もエイジングも防ぎ、潤いと輝きと弾力感が夕方まで。
クレームUV n〈SPF50+・PA++++〉 50g 1万1000円（クレ・ド・ポーボーテ）

4.Wナイアシンでシワ改善と美白を叶える日焼け止めがさらに進化。コラーゲンを守りハリと透明感を。外部刺激まで味方に。
リンクルブライトUVプロテクター［医薬部外品］〈SPF50+・PA++++〉 50g 3,850円（オルビス TEL.0120・010・010）

みずみずしい使用感と高SPF値を両立する難しさ。

藤井　テクスチャーの心地よさも格別です。きしみやべたつきがないのはもちろん、みずみずしくてなめらかでのびがよくて。首まで気持ちよく使えるし、塗った手に不快感も残りません。

岡部　各メーカーとも使用感へのこだわりは強いですよね。ストレスを感じたらリピートしてもらえないから。

ストレスフリーな使用感

1.薄膜がなめらかに広がり、べたつきを残さず、微粒子の付着も防ぐ。艶やかな仕上がりも大人の肌を美しく見せる。
プロテクティングデイクリーム〈SPF50+・PA++++〉 30g 7,700円（SUQQU TEL.0120・988・761）

2.夏も快適な軽くみずみずしい感触で日中の肌ストレスからガード。潤うのにテカリは防ぎ、明るく清らかな肌が続く。香りも爽やか。
サンシェルターマルチプロテクションコンフォート〈SPF50+・PA++++〉 35g 3,300円（コスメデコルテ）

藤井　最近の製品はどれも感触が心地いいので、私たちも当たり前に感じるけれど、研究者に取材して、好感触をキープしながらSPFの数値を上げる難しさを知りました。開発ではそこにとても苦労しているんですね。

岡部　オフィスワークや室内の生活なら、SPF20もあれば充分だけど。

メイク感覚で紫外線対策を

1.日焼けしやすい頬に、血色チークと紫外線カットを叶える。昼の追いUVに便利で色持ちは約8時間。
アリィー　クロノビューティカラーオンUV　チーク 02〈SPF50+・PA++++〉 1,760円＊編集部調べ（カネボウ化粧品 TEL.0120・518・520）

2.濡れたようなツヤのGlowと、皮脂を吸着し肌を引き締めるマットなSilk。仕上がりの印象を変える2種のバームにUVカットをプラス。
ミラクルサンバームデュオ〈SPF35・PA++〉 3,300円＊3月22日発売（Her lip to BEAUTY https://herlipto.channel.io）

藤井　ハイスペックで軽やかな感触で刺激も抑える。高い技術に感謝です。

岡部　大手メーカーの日焼け止めのほとんどは、48時間のパッチテストをクリアしています。だからノンケミカルじゃなくても安全だし負担も少ない。