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わかめとしめじのごま塩炒めと2種のアレンジレシピ【腸が喜ぶ薬膳おかず作り置きレシピ】

中医学の知恵を使い、体調に合わせた食材を組み合わせて料理する薬膳。
薬膳にもとづき腸が喜ぶ食材を使った、腸活のための作り置きレシピを紹介します。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・鈴木奈代

わかめとしめじのごま塩炒め

わかめとしめじは腸の働きを高める「通便」に、白いりごまとごま油は「通便」と腸を潤滑にする「潤腸」にと、腸が喜ぶ食材満載。塩蔵生わかめを使うと柔らかく美味しく仕上がる。

【材料(作りやすい分量)】
塩蔵生わかめ 100g
しめじ 100g
白いりごま 大さじ1
ごま油 大さじ1
酒 大さじ1
塩 小さじ1/2

【作り方】
1.わかめは塩抜きし、茎の硬い部分は除いて食べやすい大きさに切る。しめじは細かくほぐす。
2.フライパンにごま油を熱し、しめじを入れて炒める。しめじにほぼ火が通ったら、わかめと酒を加えてさっと炒め、塩で味を調える。仕上げにごま油小さじ1程度(分量外)を加え、白ごまをふる。
 ↓

(展開 1)白菜と豚肉のボリューム蒸し

冬が旬の白菜は、食物繊維が豊富。「通便」効果がある。

豆板醤の辛味と梅干しの酸味がかくし味。

【材料(2人分)】
わかめとしめじのごま塩炒め 100g
白菜 300g
豚肉(こま切れ)150g
梅干し 2個
A[醤油 大さじ1/2 豆板醤 小さじ1 酒 大さじ1]

【作り方】 
1.白菜は葉と芯に分け、葉は食べやすい大きさに、芯は細長い乱切りにする。Aを混ぜ合わせる。
2.フライパンに白菜の芯、豚肉、白菜の葉、豚肉、わかめとしめじのごま塩炒めの順に重ねる。梅干しをちぎりながらのせ、Aを回しかけて蓋をし、中火にかける。
3.フライパンから湯気が出てきたら、そのまま5分ほど加熱し、豚肉に火が通ったら火から下ろす。軽く混ぜて器に盛る。

(展開 2)混ぜご飯おむすび

お弁当にもぴったり。握らずに混ぜご飯にしても。

【材料(2人分)】
わかめとしめじのごま塩炒め 30g
ご飯 150g
塩 適量

【作り方】
1.わかめとしめじのごま塩炒めは粗く刻む。ご飯は温める。
2.ご飯にわかめとしめじのごま塩炒めを加えて混ぜ、塩をまぶして握る。

「通便」と「潤腸」に効く作り置き

腸にまつわる薬膳の効能はいくつかあるが、なかでも大切な「通便」と「潤腸」に効く作り置きを、国際中医薬膳師でもある料理研究家のちづかみゆきさんに教えてもらった。

「『通便』は腸の働きを高め、便秘などを解消する働き。『潤腸』は腸を潤滑にし、排便を促す働きです」

この2つに効く食材は、大まかにいうと発酵食品、食物繊維の多い根菜や葉野菜、きのこ類、ナッツ類、オイル類など。これらの“腸がよろこぶ”食材を使って作り置きをしておけば、あとはタンパク質や炭水化物を加えるだけ。簡単に主菜や副菜となる一品が完成し、毎日の腸活につながる。

「しっかりと味付けしているので、そのままでも、お弁当にもいいんです」

ちづかみゆき

ちづかみゆき さん

料理研究家、国際中医薬膳師

現・日本中医学院で薬膳を学び、薬膳料理教室「meixue(メイシェ)」を主宰。雑誌、企業へのレシピ提供やイベント講師などを務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)など。

『クロワッサン』1085号より

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