かんぴょうと牛肉の豆炒め【ワタナベマキさんの乾物レシピ】
撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子 文・板倉みきこ
かんぴょうと牛肉の豆豉炒め
シャクシャク食感が新鮮なかんぴょうはコクのある豆豉と相性抜群。
【材料(2人分)】
かんぴょう(乾燥)10g
牛肉(薄切り)150g
長ねぎ(斜め薄切り)1/2本
にんにく(みじん切り)1かけ
豆豉大さじ1(またはみそ大さじ1/2)
酒 小さじ2
醤油 小さじ1
ごま油 小さじ2
細ねぎ(斜め切り)適量
【作り方】
1.かんぴょうは下記の方法で戻して7〜8cm長さに切る。
2.フライパンににんにく、粗く刻んだ豆豉、ごま油を入れ、中火にかける。香りが立ったら牛肉、長ねぎ、1を入れて牛肉に焼き色がつくまで炒め、酒を加える。
3.醤油を回しかけ、さっと炒める。器に盛り、細ねぎを散らす。
冬瓜と油揚げのさっと煮
かんぴょうの戻し汁の自然な甘さが生きた、ほっとできる煮物。
【材料(2人分)】
冬瓜 120g
油揚げ 1枚
かんぴょうの戻し汁 300ml
しょうが(千切り)1かけ
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
醤油 小さじ2
塩小さじ1/4
【作り方】
1.冬瓜は皮と種を除き、2cm厚さに切る。油揚げは4等分の三角形に切る。
2.鍋に戻し汁と1、しょうが、酒、みりんを入れ、中火にかける。煮立ったら醤油、塩を加え、落とし蓋をして弱めの中火で10分煮る。
[余りで作る、常備菜]かんぴょうの塩煮
【材料(作りやすい分量)】
かんぴょう(戻したもの)100g
A[かんぴょうの戻し汁(または水)1/3カップ みりん 大さじ2 酒 大さじ1]
塩 小さじ1/3
【作り方】
1.食べやすい長さに切ったかんぴょうとAを鍋に入れ、中火にかける。
2.煮立ったら塩を加えて弱めの中火にし、落とし蓋をして汁気がなくなるまで10分ほど煮る。冷蔵庫で1週間保存可能。
[かんぴょう]戻し方
乾物&戻し汁を余すことなく。食物繊維を効果的に、美味しく摂取。
栄養が豊富な旬の時季に収穫した、野菜や海産物を乾燥させた乾物は、水分が抜けている分、元の食材の持つ栄養が凝縮。特に食物繊維が豊富で、体の代謝に必須なミネラルもたっぷりだ。
「さらに食感がいいので、よく噛んで食べるから消化力が上がり、食べ応えも充分。胃腸が元気になる、太りにくい体作りには必須の食材だと思います」と、自身も大の乾物好きだという料理家・ワタナベマキさん。レパートリーが広がらないという声も多いが、実はエスニックの味付けとも好相性。そこで今回は、戻し汁まで活用した乾物のレシピを紹介してもらった。
「戻し汁を使えば、水に溶け出た食物繊維が有効に摂取でき、旨みもアップ。腸活料理としての完成度も上がります」
2〜3日に1度は乾物料理を作る。
切り干し大根、干し椎茸、かんぴょう、ひじきなど様々な種類を常備し、日々の料理に活用。出張のたびに各地の乾物を購入するのも習慣。ストックしやすく、いざというときの非常食にも。
寝る前に仕込んで戻し汁も活用する。
おいしいだしが出る乾物は、戻し汁まで上手に活用。干し椎茸は戻すのに時間がかかるので、就寝前に麦茶用ポットに水とともに入れておき、翌日、戻し汁はスープや煮物などに利用。
1袋戻して 余った分は簡単常備菜に。
開封後は、湿気や他の食品のにおいを吸収しやすいので、1袋全部戻してしまい、余った分は簡単常備菜にしておくといい。
『クロワッサン』1085号より