天橋立で有名な宮津だが、もう一つ有名なものがある。それが、明治26年から酢造りを始めて130年近くになる「飯尾醸造」だ。米作りから手がけ、生産まで2年近くをかけるという豊潤な風味の酢には、多くの愛用者がいる。
「こだわっているのは、無農薬の新米を使うということ。60年前に祖父が始めました。自分たちの棚田で、毎年、田植えと収穫をします」(飯尾彰浩さん)
昔の製法を忠実に守っているという。
「4月に植えた苗を10月に収穫、精米をして1月から酒の仕込み。できた酒に種酢を仕込み、発酵を始めるのが4月。そこから約240日かけます」