「疲労というと体の問題だと思われがちなのですが、実は、疲れを感じているのは脳。通勤もしていないのに“在宅疲れ”に悩む人が増えたのもそのためです。生活のリズムを整え、自律神経をコントロールすることが大切です」
こう話すのは疲労回復を専門とする、リカバリーアドバイザーの福田英宏さん。元気なときは交感神経と副交感神経が1:1で入れ替わるイメージだが、どことなく体調が悪いと感じているとしたら、交感神経の優位な状態が長く続いている可能性が。疲れを溜めないためには、睡眠の質を意識した一日の過ごし方がポイントになる。
「同じ時間を寝ても、寝ている間にちゃんと副交感神経が優位になって深く眠れている人と、交感神経が優位なまま眠りが浅い人とでは、疲労の回復度合いはまるで違ってきます」
深く眠るためには、余った時間を睡眠に充てるのではなく、就寝時間を決めて、そこから逆算して一日のスケジュールを決めていくほうがいい。朝、昼、夜、時間帯別の過ごし方のポイントを見ていこう。