栄養成分のほとんどは細胞内にあるので、細胞を壊すことで栄養はダイレクトに得ることができます。特に、大根ややまいもに含まれる消化酵素は食べるときに働く成分。しっかり噛んで口の中で働かせると効果的です。
食物繊維は胃液などでは消化されずに腸に届くので、切り方の影響は受けにくいのですが、野菜には複数の栄養素が含まれているので、消化のいい形状にすることがおすすめです。
栄養成分のほとんどは細胞内にあるので、細胞を壊すことで栄養はダイレクトに得ることができます。特に、大根ややまいもに含まれる消化酵素は食べるときに働く成分。しっかり噛んで口の中で働かせると効果的です。
食物繊維は胃液などでは消化されずに腸に届くので、切り方の影響は受けにくいのですが、野菜には複数の栄養素が含まれているので、消化のいい形状にすることがおすすめです。
生姜は繊維の多い食材で、成分をダイレクトに効果的に摂るには、おろしたり、みじん切りにするのがおすすめ。
大根の魅力は消化酵素によってでんぷんやたんぱく質の吸収がよくなること。口内から消化を助けるにはおろすのが一番。
やまいもの魅力の一つも消化酵素。すりおろしたり、せん切りにするのがおすすめですが、ヌルヌルして扱いにくいので叩くのも効果的。小さめに叩くと、せん切り同様の効果が得られる。
野菜には繊維の向きがあり、繊維を断ち切るとやわらかく、繊維に沿って切ると歯ざわりが生きてシャキシャキした食感が楽しめます。細胞を断ち切り、栄養成分を素早く吸収するには繊維を断ち切るのが効果的ですが、食感を残すことでおいしくたっぷり食べられる場合も少なくありません。
煮物がやわらかい、炒め物がしゃきっとしているなど、おいしさも野菜の消化吸収を支える要素なので、上手に切り分けたい。
せん切りはすでに細胞を切っているので、繊維に沿って切るのが正解。しゃきっとした食感がおいしさにつながる。
ふろふき大根や煮物など、加熱する際には繊維を断ち切るとやわらかく味もしみる。食物繊維を多量に摂れる調理法。
縦半分に切ってから繊維に沿って切るとシャキシャキの食感に。薄切りなので、揮発成分もしっかり摂れる。
繊維を断ち切るように切ると、ビタミンの吸収を助ける硫化アリルが摂れるだけでなく、歯切れがよいので食べやすい。
●切り方で変化をつけて楽しくたくさん食べることも大切
同じ野菜でも、切り方で味わいは違います。スティックにして食べごたえを得る、薄切りにしてたっぷり食べる……。飽きない食べ方を工夫することは、野菜で健康的な生活を続けるコツ。同じきゅうりでも、スティック、スライス、薄切りを塩もみなど、切り方で多彩な食感になります。楽しみながら毎日野菜を!
●スティックに
縦に半分に切ったり、さらに半分にするスティックは食べごたえがありダイエットにも役立つ。
●斜め切りが基本
基本は2〜3mm厚さの斜め切り。このままグリーンサラダに使ったり、ずらして重ねてせん切りにする。
●ごく薄切りもいい
まるのままや半分に切って1㎜以下の薄切りにし、塩もみなどにするとあえ物などでたっぷり食べられる。
『Dr.クロワッサン 体に効かせる野菜の食べ方』(2020年9月28日発行)より。
※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。