【クラシエ】更年期は誰もが通る道だから、漢方を味方につけて軽やかな毎日。

体も心もさまざまな症状に悩まされがちな更年期。毎日を快適に過ごすために、日常生活に寄り添ってくれる漢方薬が心強い味方になってくれます。

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イラストレーション・丹下京子　文・小沢緑子

「病名はつかなくても本人にとってはつらい不定愁訴の改善こそ、漢方薬の得意分野です」と、クラシエ薬品ヘルスケア学術部の宮内ちひろさん。
更年期の不快な症状も同様だ。
「女性ホルモンが大きくゆらぎながら低下することで起きる更年期障害の場合、症状がいくつも重なったり、日替わりで現れたり。複数の生薬を組み合わせた処方で多くの症状に対処できる漢方薬は更年期症状の改善に適していますし、相性がいいと思います」

Q.更年期に向く漢方薬は? いつから取り入れたらいい?

更年期に初めて漢方を取り入れるなら、何を選ぶとよい?
「加味逍遙散と知柏地黄丸です。更年期障害でも現れる症状の違いで使い分けてもらうと効果実感が得られやすくなります」

イライラするなど精神的な症状が強い場合は加味逍遙散、急に顔がほてり汗ばむなど、身体的な症状が強い場合は知柏地黄丸が適しているという。
「服用は40歳以降に月経が乱れ始めたり、不調を自覚したらいつでも。更年期障害は早い人は40代前半から起こり、長引くと 60歳近くまで引きずる人もいますから、我慢せずに漢方薬を改善に役立ててほしいです」

Q.効果はどう実感できるの? どのくらいの期間、飲んだらいい?

症状の度合いや体質などでも効果の発現に個人差はあるが、「目的の症状が飲み始めたすぐには改善されなくても、『何か体の調子がよい』と感じたら、その処方が体に合っている証拠です。そのまま継続することで、目的の症状も改善されていくと思います」

服用する期間の目安は?
「まずは1週間ほど試して、違和感がなければ1〜2カ月続けて様子をみるのがよい方法です」
症状が治まれば服用はやめ、続く間は継続して構わない。
「婦人科に行くほどの症状ではないときのファーストチョイスとして選ぶとよいと思います」

Q.他の処方されている薬やサプリメントを服用している場合は? 上手な付き合い方は?

「漢方薬も医薬品なので、持病があり薬を常用している人は主治医に相談を。サプリメントと併用すると漢方薬の薬効が期待どおりに表れないことがあるので、いったんどちらかに絞ることをおすすめします」

今回取り上げた加味逍遙散と知柏地黄丸も、自分の症状に合うほうを服用。下のチェックリストで確認を。
「女性に限らず男性にも更年期はあり、急に沈み込む、癇癪を起こすなどという症状が現れる人も。男性の更年期症状に合う漢方薬もあるので、パートナーとともに日常生活に気軽に取り入れてみるのもよいでしょう」

ドラッグストアで気軽に選べる漢方薬。症状に合うタイプで選んで。

あなたの更年期の症状は? 症状から選ぶ漢方薬

該当する症状にすべてチェックを入れ、AとBの数を数える。同数の場合は一番悩んでいる症状があるほうを。さらに詳しく知りたいなら、HP「漢方セラピー」(www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/）へ。

□現在更年期である。→A B
□急に顔がほてる。→A B
□突然汗が出たりする（ホットフラッシュ）。→B
□寝汗が気になる。→B
□些細なことにイライラすることが増えた。→A
□ストレスを溜めやすい→A
□気を遣いすぎて、気疲れしやすい。→A
□肩がこる。→A
□足腰がだるく、疲れやすい。→B
□口が渇く。→B
□むくみがある。→B
□頭痛、めまいが気になる。→A
□よく眠れない。→A
□頻尿などがある。→B