からだ

つらいトレーニングも努力も無用。疲れ知らずの姿勢の作り方。

姿勢がよくなれば、実は大方の不調は改善するもの。運動や筋トレなどの努力なしで、一瞬で姿勢を整えてしまう画期的な方法を取り入れよう。
  • 撮影・中島慶子 スタイリング・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・横川莉那 イラストレーション・山口正児 文・板倉みきこ

頭痛や肩こり、倦怠感に冷えなどの体調不良の原因が、猫背などの悪い姿勢にある、ということに気づいている人は多いのでは? でも、一般的にイメージする“正しい”姿勢も、実は心身に悪影響を与えていることも知ってほしい。

「姿勢が悪いと体の荷重バランスが崩れ、関節や筋肉の機能が低下し、内臓や神経、血管を圧迫します。そこで姿勢を正そうと、頑張ってまっすぐな姿勢を保とうとしますが、すぐ疲れてしまい、また元の悪い姿勢に戻ったり、反動でより一層姿勢が崩れてしまう場合が多いんです」(理学療法士・大橋しんさん)

なぜ“正しい”姿勢を維持できないのか。その理由は、心身の緊張が悪い姿勢を招いているのに、さらに全身に力が入った“正しい”姿勢を維持しようとして、心身を余計硬直させてしまうから。

「緊張やストレス、不安などを日々感じ続け、グッと体を固めて過ごした結果、頭や背骨、首回りや骨盤、膝など、様々な部位がロックされています。こうした緊張のロックを外し、本来の体の動きを取り戻せる“よい”姿勢を身につければ、疲れにくい体が手に入るのです」

でも、努力してロックを外そうとすると、ロックをより強固にしてしまい逆効果。そこで大橋さんが考案したのが、フレーズをイメージするだけで体の内側からロックを解除し、自然とよい姿勢に導かれるメソッド。ベースにしたのは、無意識の緊張から心身を解放させていくメソッド「アレクサンダー・テクニーク」の技法。欧米では大学のカリキュラムにも入る、医学や音楽など様々な分野で幅広く活用されている学問だ。

「疲れにくい体には、頑張りや無駄な緊張はありません。今回提案するメソッドを、姿勢をよくしたい時や、不安やプレッシャーを感じた時に行ってもらえば、力みが解け、姿勢も整っていきます」

誰でも取り入れられる簡単なメソッドを、次ページで詳しく紹介する。

× 過緊張をもたらす【正しい姿勢】

〝正しい〟〝まっすぐ〟な姿勢は、体の本来の機能を度外視し、頭で考えて作ったもの。関節や筋肉がガチガチに固まり、姿勢を維持しようとすると心身が張り詰めて息苦しくなる。

トップス8,800円、ブラトップ1万120円、パンツ1万2650円、ヘッドバンド2,530円(以上ヨギー・サンクチュアリ/ヨギー TEL.03・5768・2791)

◯ 楽で動きやすい【よい姿勢】

〝ふんわり〟〝ゆらぎ〟がキーワードになる〝よい〟姿勢。全身に余計な緊張や力みがないので、背骨や体幹が伸び上がり、力を抜いていても骨が体をしっかり支えてくれる。

「美しい」「疲れにくい」「動きやすい」立ち姿勢と座り姿勢

"よい"姿勢は、耳の穴、肩の端、股関節、外くるぶしを結ぶ線が直線に近くなる(座り姿勢の場合は股関節まで)。骨格が安定するので外側の筋肉で支える必要がなくなり、内臓や血管が圧迫されず、疲れにくく動きやすい。

体を力ませる部位

力みやすい部位は、緊張を解くポイント。よい姿勢になるには、特に頭と背骨が自由で、ゆらぎがあることが大事。人によって力む部位は異なるが、その周囲の筋肉は過度に働かざるを得ないので、コリやハリが生じやすい。

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