脂質オフでダイエット、料理研究家・しらいのりこさんの健康メソッド。
撮影・青木和義 文・吉永美代
姿勢と筋力を鍛えながら、 脂質オフをゆるく続ける。
食べることが欠かせない料理研究家の仕事をしながら、ダイエットにも取り組んでいるしらいのりこさん。スタート時の2019年から、なんと10kgもの減量に成功している。
「ご飯料理が専門でもあり大好きなので、糖質オフではなく脂質オフで。ご飯と具だくさん味噌汁の和食をベースに、タンパク質と食物繊維をしっかり摂るよう心がけています。とはいえ、できない日もあるし、外食やお酒もがまんせず、のんびりマイペースに」
食生活の改善と並行して運動も実践。もともとスポーツジムは好きで、以前は筋トレに励んでいたがあまり効果が出ず、通い始めたのが「nicori GYM」のパーソナルトレーニング。柔軟性や姿勢を整えつつ、正しい体の使い方でトレーニングを指導してくれるジムだ。
「通い始めてから半年でまず体重が3kg減り、悩んでいた膝の痛みや、ぽっこり腹になりやすい反り腰が改善しました。40代以上になると、間違った方法でトレーニングするのはケガのもと。
正しいやり方が身に付くまでは、プロに1対1で教えてもらうのがいちばんの近道なんだと実感しています」
担当トレーナーの本橋夏菜さんによれば、「しらいさんは体の仕組みへの関心が高く、説明も熱心に聞いてくださるんです」。骨格や筋肉の構造を理解した上で、体を鍛えて整えるおもしろさに目覚めたしらいさん。ダイエットを機に、自称・健康オタクに進化中。
「自宅でも、理学療法士のユーチューバー、オガトレさんの論理的なストレッチ動画にハマり、毎日ストレッチしています。食物の栄養にもさらに詳しくなりました」
楽しみながら日々実践できていることが、しらいさんの成功の秘訣。
「ダイエットとは生活習慣の改善のこと。中年以降は美容ではなく健康のために、極端なものを避けて、無理なく一生続けられる方法を選んでいます」
自宅をジム化すればいつでも運動できる。
「エクササイズグッズで自宅をジム化するの、おすすめです!」。
入浴後はストレッチポール(R)で全身の筋肉をほぐし、「オガトレ」の動画を見ながらストレッチが日課。正しい姿勢で効率よく運動するのに各グッズが役立っている。
糖質オフではなく高タンパク低脂質で。
「ダイエットでいちばん大切なのは食事。極端な糖質制限は筋肉量が落ちて痩せにくい体になるので、糖質も適度に摂りながら高タンパク低脂質の食事を心がけています」。
続けるうちに嗜好も変わり、あっさり好みに。
毎日の体重を記録して体のリズムを把握。
食事内容と体重はアプリで記録。「体重グラフをつけると長期間の体のリズムが把握でき、毎日の細かい増減に一喜一憂せずにすみます」。
食事内容を入力するとカロリーと栄養素が自動計算されるアプリ「あすけん」も愛用。
『クロワッサン』1066号より