最近、話題のハッピーホルモン。心と体だけでなく美容面にも効くということだが、なぜ?
「ハッピーホルモンには幸せホルモンと呼ばれる『セロトニン』と愛情ホルモンといわれる『オキシトシン』があります。
セロトニンはストレスを和らげて心の安定につながり、オキシトシンは不安や痛みを感じにくくし、優しい気持ちになるという特徴があります」
と、臨床発達心理士の山口創さん。お互いに分泌を促す働きも持つ。
「どちらも共通して睡眠の質をよくする効果が。成長ホルモンがしっかり分泌されることで肌の修復力が高まります。また皮膚の線維芽細胞にはオキシトシンの受容体が多数存在するため、ターンオーバーの活性化にも。肌の免疫力や弾力アップも期待ができますよ」
では、これらを増やすコツは? 山口さんいわく、日常生活で少し意識するだけでも変わるという。セロトニンは規則正しい生活を、オキシトシンは五感に触れて脳が喜ぶことを取り入れたい。
「まずは素となる食材を積極的に摂りましょう。さらにセロトニンの90%は腸でつくられるので〝腸活〟もおすすめです。オキシトシンは愛情を感じることで増えるので、ペットをかわいがったり、誰かのファンになって〝推し活〟するのもいいですね」