【塩焼き編】本田明子さんにトリンドル玲奈さんが習う、魚のおかずの作り方。
定番の作り方を、魚好きのトリンドル玲奈さんが習います。
撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子
塩焼きは塩も楽しむ料理。好みの塩を使って。
「塩は高めの位置から、パラパラと振りましょう」(本田さん)
「内臓を取るのも、意外に簡単ですね」(トリンドルさん)
鯵の塩焼き
「スーパーでも、対面式の魚屋さんを知っておきましょう。いちばんおいしい魚を勧めてくれるし、さばいてもくれます。でも、内臓の出し方は覚えておくといいですね」(本田さん)
【材料(2人分)】
鯵(大)2尾
好みの塩 適量
大根おろし・すだち 各適量
醤油 少々
【作り方】
1.鯵は、両面のゼイゴを除く。エラ、はらわたを取り、きれいに水洗いしてから水けを拭く。
2.鯵の両面に振り塩をし、10分おく。ひれや尾が焦げやすいので、焦がしたくない場合は、そこに塩をしっかりめに振る。
3.ロースターの網とトレーをサッと水でぬらし、鯵の水けを拭いて表になるほうを上にして並べ、火をつける。
4.皮においしそうな焼き目がつき、目が白く変わったら器に盛る。大体5分くらい。大根おろし、すだちを添え、食べるときに醤油をたらす。大根おろしとすだちは鯵以外の青背の魚(いわし、さんまなど)の塩焼きにもよく合う。
料理好き、魚好きのトリンドル玲奈さん。2年前の本誌魚特集、「決定版 魚のおいしい食べ方。」(1009号)は、書店で見つけてすぐに買ったそう。
「ひとり暮らしになってから、料理をする機会が増えたので、魚料理も試してみたかったんです。ネットで作り方を見ても、いまひとつ決め手に欠ける感じだったので、これはよさそうと」
母方の祖母が福岡に住んでいて、子どものころは毎夏、長く滞在した。
「祖母は料理上手で、魚も新鮮なので、どんな食べ方でもおいしいんですが、なんといっても煮魚が好きでした。福岡は甘めの味付けなんです」
クロワッサンを見て、さっそく金目鯛の煮付けを作ってみたところ、
「簡単なのに上手にできて、感激しました。インスタにもときどきアップしています。まだ自己流でやっている部分も多いので、きちんとコツを身に付けたいですね」
本田さん愛用のターナー
「私の師匠の小林カツ代が、大昔にドイツで買ってきてくれたもの。魚の料理には必ず使っています。身を崩さずに移すのには、箸だと難しいですね。これは、先が細くなっているところと反り具合が絶妙。柄が短いのも扱いやすい」(本田さん)。似たものをぜひ探してみて。
『クロワッサン』1057号より