魚は肉よりヘルシー。その根拠は? と問われて、パッと思いつくのは青魚に含まれている脂肪酸のDHAやEPAが血液をサラサラにしてくれるから、というもの。
でもそれだけではない。意外と知られていない魚の優れたメリットはまだまだある。教えてくれるのは管理栄養士の石川三知さん。
「オメガ3系と呼ばれる脂肪酸、EPAとDHAは血液をサラサラにするだけでなく、脳に働きかけて記憶力や判断力を維持する作用があります。また、肉の脂が炎症を促進するのに対して、魚の脂は炎症を抑えてくれます。感染症による炎症のリスクを下げることにも繋がります」
コロナ禍のこのご時世、サバ、アジ、イワシなどの青魚は積極的に食べたい食材のひとつというわけだ。もちろん、魚の健康効果は青魚だけに限らない。
「骨形成や腸の環境を整えるビタミンDはどんな魚にも含まれている栄養素。また、鉄分が豊富なマグロやカツオなどの赤身の魚には貧血改善の効果が期待できます。そして白身魚には大きなパワーを出す速筋という筋肉を増やす効果があることが分かってきています」
ローカロリーで筋肉が増えるとあれば、これから旬を迎える生ダラなどはまさに狙い目。青魚、赤身の魚、白身魚と目的をもって今晩の魚を選びたい。