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腰痛予防につながる大きな歩幅を確保する、正しい姿勢と正しい歩き方。

大きな歩幅の確保は腰痛予防につながる、と整形外科医の平尾雄二郎さん。目標は65.1cm。歩幅を広げるエクササイズの基本となる正しい姿勢と歩き方とは?

撮影/角戸菜摘 文/石飛カノ モデル/原 歩美 ヘアメイク/村田真弓 スタイリング/高島聖子

【続いて正しい歩き方のポイントをつかみます。】

【 横から 】

腰痛予防につながる大きな歩幅を確保する、正しい姿勢と正しい歩き方。

(A)頭を前に出さず首はまっすぐ。
(B)踏み出した足のつま先は正面に。
(C)頭が上に引き上げられているイメージで。
(D)骨盤を足と膝の真上に乗せる。
(E)太ももの前側の伸びを感じながら。
(F)後ろ脚はしっかり伸ばして。

【 正面から 】

腰痛予防につながる大きな歩幅を確保する、正しい姿勢と正しい歩き方。

(A)後ろに振った肩が隠れるイメージで。
(B)前に振った手は気持ちカラダの中心に。
(C)胸椎を回旋させて肩を後ろにもっていく。
(D)体幹の力を使ってしっかり歩く。

「胸を張って胸椎を伸展させることが重要です。肩甲骨を内側に寄せて肩をしっかり開いた状態で歩くようにしましょう。こうすることで胸椎という背骨に回旋の動きが出て、骨盤の回旋、腸腰筋(ちょうようきん)の伸び縮みの動きが出やすくなります。体幹を使った効率のよいウォーキングになるので、歩幅が広がるはずです」

さらに、前に出した足と膝の真上に骨盤が乗るのが理想的な歩き方。でも、足を前に出そうとする意識が強いあまり、かかとの後ろの先端が着地する歩き方はNG。

「腰が引けて骨盤が後ろに残った歩き方になってしまいます。かかとの裏で着地するようにし、後ろの脚の股関節、太ももの前側がストレッチされているのを感じながら歩くようにしましょう」

  • 平尾雄二郎

    監修

    平尾雄二郎 さん (ひらお・ゆうじろう)

    脊椎外科医

    都立広尾病院整形外科医長。脊椎外科の専門医として日々、手術による腰痛患者の治療のほか、セミナーなどで腰痛改善法の普及に努める。

『Dr.クロワッサン 歩幅65.1cmで、腰痛しらず。』(2019年3月5日発行)より。

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