お手入れをしっかりしているつもりなのに、肌が思ったようには変わらない……。そんな悩みを抱えている人は、肌と睡眠の関係を一度見直してみては。
「肌は、起きている間じゅう、紫外線や環境汚染など外的刺激に晒されています。その影響で発生した炎症や細胞ダメージの損傷は、夜の間に修復されます。
しかし、質のよい睡眠が不足するとダメージを毎晩リセットできず、日々蓄積することに。その結果、シワやタルミなどの老化が加速するのです」
そう語るのは、肌と睡眠の関係について長年研究を続けるエスティ ローダーで、広報を担当する川窪麻美さん。
「夜の間に肌がダメージを修復するには、体が本来持っている24時間のリズム、すなわちサーカディアンリズムが整っていることが大切です。
朝は目覚めて活動的になり、夜はリラックスモードになって眠りにつく。この自然なリズムが乱れると、肌は修復のタイミングを逃してしまいます。
事実、エスティ ローダーが今年発表した研究結果では、夜間の修復タイミングが乱れると、若年層であってもコラーゲンの産生量が、24時間で約25%も減ってしまうことが明らかになっています」
若い肌でそれだけ悪影響が出るとなると、睡眠の不具合が大人の肌に与える打撃は計り知れない。
「とはいえ、忙しい現代人にとって毎日規則正しい時間に眠るのは至難の業。そんなときは、夜間の肌回復に着目したコスメの出番に。肌の修復機能をサポートして、睡眠の不具合をフォローしてくれます」
寝る前の丁寧なスキンケアは、そんな高機能コスメの力を引き出すためにも必要不可欠。日中の汚れをきちんと落とし、睡眠中に必要な潤いや美容成分を与えれば、どんなに疲れた肌でも、ぐっすりと眠ったあとのような肌に生まれ変わることが可能に。
