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レモンや梅干し、酢など。すっぱいもので疲れ知らずに。【疲れない食事のコツ】

毎日の食事の ちょっとしたコツを知っているだけで、疲れを感じることが減っていくはず。東京 疲労・睡眠クリニックの梶本修身さんに話を聞きました。
  • 撮影・水野昭子 イラストレーション・松元まり子 文・佐野由佳、小沢緑子 料理・田村つぼみ

レモンジュースで疲れ知らずに。

疲れたときは酸っぱいもの、とはよく言ったもの。

体には栄養をエネルギーに変換する回路があり、クエン酸はそのスピードを上げて、エネルギーをより早くたくさん生み出せるように働きます。だから、疲れが回復するというわけ。

クエン酸は、レモン、梅干し、黒酢などに豊富。1日に必要な量は2700mgで、レモンなら2個分。

何度かに分けて摂っても効果を発揮してくれるので大丈夫。紅茶にミルクではなくレモン、お茶漬けも梅茶漬けにするなど、なるべく酸っぱいものを選ぶようにすると疲労感も変わってくるはず。

食事に必ずクエン酸を加えるのは大変ですが、ドリンク剤なら手軽で便利。

レモンに限らず、梅やあんず、黒酢のドリンクでも、鶏の胸肉に含まれるイミダペプチドはクエン酸と一緒になると、より効果を発揮。

鶏胸肉の料理を食べるときに、クエン酸ドリンクを一緒に飲むのもいいかもしれません。

〝酸っぱい〟が疲れをとる。

仕事や外出先から戻ってホッとひと息つきたいときや、週末にゆっくり自宅でくつろいでいるときに、クエン酸豊富なレモンや梅干し、黒酢をたっぷり使った、〝酸っぱいドリンク〟を作ってみてはどうでしょうか。

豆乳のたんぱく質がレモンのクエン酸効果でとろっと固まり、〝飲むヨーグルト感覚〟で楽しめるのが「レモン豆乳」。お腹にもたまりやすいので、朝食や小腹が空いたときにもおすすめです。

炭酸のシュワッとした爽快感で梅の酸味がさらに引き立つのが、梅干しを炭酸で割った「梅サイダー」。運動をしたあとやお風呂上がりに飲むのにもぴったりの爽やかな味です。

黒酢とすりおろし生姜にリンゴジュースを混ぜた「黒酢リンゴ」は、リンゴと黒酢の甘酸っぱさに生姜がピリリと効いて、甘さ控えめに。黒酢を小容器に移してオフィスに置いておけば、リンゴジュースだけ買って即席黒酢リンゴジュースを作って楽しむことも。

梅サイダー

炭酸でスッキリ爽やかな梅ドリンクに。

【材料1人分】
梅干し大1個
ガムシロップ2個
炭酸水3/4カップ

【作り方】
1.梅干しをちぎり、ガムシロップを加える。フォークで梅干しをつぶしながら混ぜ合わせる。
2.グラスに1と氷を入れ、炭酸水を注ぐ。混ぜながら飲む。

レモン豆乳

レモンのクエン酸効果で豆乳がヨーグルト状に。

【材料1人分】
レモン汁大さじ1
無調整豆乳3/4カップ
オリゴ糖大さじ2
輪切りレモン2枚

【作り方】
1.レモン汁、オリゴ糖を混ぜ、さらに豆乳を少しずつ注いで混ぜる。
2.グラスにレモンの輪切りと氷を入れ、1のレモン豆乳を注ぐ。

黒酢リンゴ

黒酢とリンゴの甘酸っぱさを生姜がピリリと引き締め。

【材料1人分】
黒酢大さじ1と1/2
すりおろし生姜1かけ分
リンゴジュース1カップ

【作り方】
1.黒酢、すりおろし生姜、リンゴジュースを混ぜる。
2.1を氷を入れたグラスに注ぐ。

梶本修身

監修

梶本修身 さん (かじもと・おさみ)

東京疲労・睡眠クリニック院長

1962年生まれ。医学博士。2016年、「一人でも多くの疲労に悩む人を救いたい」と、東京疲労・睡眠クリニックを開院。穏やかな物腰と的確な診察が信頼を集めている。著者多数。

『Dr.クロワッサン 新装版 疲れないコツ』(2019年7月29日発行)より。

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