からだ

【お腹編】腸の調子を上げるマッサージ&ツボ押し。

  • 文・吉田真緒 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 モデル くらさわかずえ

[腸のタッピング]

【指先でトントンと叩いて腸内に溜まったガスを出す。】

立った姿勢でお腹をトントンと指で叩き、腸に心地よい刺激を与えます。こうすることで、腸内に溜まったガスを排出させます。 

軽く叩くだけでは振動が伝わらないので、少し勢いよく、「イタ気持ちいい」くらいの強さでリズミカルに行いましょう。

決まりはありませんが、30秒~1分程度から始めて。腸を揺らすイメージで、お腹全体をまんべんなくタッピングすれば、ガスが移動し始め、腸が動き出します。マッサージと組み合わせてもいいでしょう。

1.指の腹を使い、腸にしっかり刺激が伝わる強さで、手首のスナップをきかせ、トントンと叩いてタッピングする。

2.動きを止めずに位置を移動させていき、お腹全体をまんべんなくタッピングする。

[お腹のツボ]

【お腹にある便秘に効く定番のツボは天枢(てんすう)と大巨(だいこ)。】

ツボは全身に張り巡らされた経絡というネットワーク上にあります。腸もツボを押すことで刺激を与えることができますが、まずはお腹のツボを押してみるといいでしょう。

腸に効くお腹のツボは代表的なのが、「天枢(てんすう)」と「大巨(だいこ)」です。いずれも大腸を活性化するので、便秘解消にもつながります。

腹筋や腸が硬くなっていると、刺激が伝わりにくいので、軽くマッサージしてお腹を動かしてから押したり、お風呂上がりなど体がゆるんでいるときに押しましょう。

(腸に効くお腹のツボ)
天枢はおへそから左右真横に指幅3本分の位置にある。大巨は天枢から指3本分下で、左右にある。

1.(天枢の押し方)
おへその横に指を当ててツボを見つけ、お腹の力を抜き、親指で気持ちよく感じる程度にぐっと押す。お腹のゴロゴロや下痢にもよい。

2.(大巨の押し方)
天枢から指を3本分真下に。お腹の力を抜き、息を吐きながら、親指で気持ちよく感じる程度に押す。下痢や生理異常にも。

小林弘幸

監修

小林弘幸 さん (こばやし・ひろゆき)

医師

順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。
日本初の便秘外来を開設し、著名人のコンディショニング向上などにも関わる。自律神経の権威としても名高い。著書に『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『医者が考案した「長生きみそ汁』」(アスコム)など多数。

『Dr.クロワッサン 名医が教える腸ストレッチで、自律神経はよみがえる。」(2019年1月15日発行)より。

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