病院にかかろうとして、「どこの科を受診すればいいのだろう」と、迷った経験はありませんか。
内科に行くべきか、それとも他の専門的な科に行くべきか。そして後者の場合、どの専門科に行くべきなのか。腹痛や動悸(どうき)、背部痛など、不調から受診する科を自分で判断することは難しいもの。そんな患者の悩みを解決してくれるのが、今、医療界の中で注目されている「総合診療」です。
総合診療とは、あらゆる疾患を幅広く、多角的に診ることができる診療科のことであり、そこに従事する総合診療医は、診療科全般にわたる診察能力を有しているスペシャリストです。患者の病態によって専門的な治療を要する場合には、的確な診療科へと送り出すこともできるため、さまざまな不調の入り口となる診療科でもあります。
患者が抱える「何科を受診するべきか」問題の解決策になる総合診療ですが、地域によっては通える範囲にまだ設置されていないこともあり、そういった地域の患者にとってはかかりつけ医の存在が大切になってきます。だからこそ、まずは、いざというときに頼れる医師探しから始めましょう。