しばらくぬか床を休眠させていたしらいのりこさん。ステイホーム中に時間ができたのを機に再開したところ、「お通じがよくなり、明らかに体調が整ってきたんです。アボカドというお気に入り食材を見つけたこともあり、これはじっくり研究してみようと」
野菜やフルーツをひと通り漬けて自分の好みを知った後に、しらいさんが目をつけたのは、肉や魚のタンパク系。
「普段から魚や肉、ゆで卵を味噌漬けや塩麹漬けにしていたので、ぬか床に漬けてみてもおいしいだろうなと。やってみたら、肉や魚のタンパク質とぬか床はとても相性がよく、身質がやわらかくなり、旨みも凝縮しておいしくなるとわかりました」
ゆで卵も、驚くほどおいしくなる。
「2日くらい漬けると、ぬか床の酸味が加わりマヨネーズで和えたような風味に。刻んでタルタルソースやポテトサラダに混ぜています」
風味も食感も新鮮な味わいが広がるのがタンパク系ぬか漬けの魅力。
知りたいことはSNSで呼びかける。
「梅仕事もぬか漬けも、つぶやくとすぐにコメントが返ってきて、全国の皆さんの知恵に助けられています。奥深く、まだまだ学べることも多く、ぬか漬けは挑戦のしがいがありますね」