きゅうりのぬか漬けをこよなく愛する植松良枝さんにとって、ぬか漬けは春先に始まり夏が過ぎたら終わるものだった。ところがある時『菜香や』の白菜のぬか漬けを食べて気分が一変。
「フルーティーな香りで食感もよく、感動のおいしさでした。『菜香や』は無添加漬物専門店なのですが、ぬか床も販売していると聞いて、自分でも漬けてみようと手に入れたんです」
以来、取り寄せたぬか床にありとあらゆる野菜を漬けた。
「新しょうがやコリンキー、すいかの皮まで何でもうまく漬かりましたし、それを洋風に調理してもおいしいとわかり、今では年中ぬか漬けが欠かせません。すぐ漬けられるぬか床は、目安の塩・発酵加減がわかり、最初の味をキープしながらお世話していけばいいので、気楽につきあいやすいですよ」