皮膚科医に聞いた、マスクの紫外線対策。
今やマスクは日常生活に欠かせない必需品だが、長時間の着用で思わぬ肌トラブルも。マスクの疑問を皮膚科医の吉木伸子さんに聞いた。
撮影・黒川ひろみ（物） イラストレーション・坂本康子 文・大澤はつ江
Q.マスクで変な日焼け跡が残ってしまった。今後の ケア方法を教えてほしい。
日焼け跡は肌がターンオーバーすることで自然に薄くなります。早く跡をなくしたい場合は専門医によるケミカルピーリングが色ムラなく、きれいに元に戻ります。自分でする場合は、洗い流すタイプのピーリング剤を選んでください。
日焼け後のケアは、保湿美容液で肌の乾燥を防ぐことが一番です。唇も日焼けします。さらに、マスクの取り外しで乾燥するので、リップクリームをこまめに塗って保湿を忘れずに。
Q.マスクは紫外線をブロックできますか？
ほとんどのマスクはUV加工を施していません。今後、UVカットの素材を使ったものが出てくるかもしれませんが、マスクだけで紫外線を完全に防げるものではないので、マスクの下もUV対策をしてください。
Q.マスクを着用したときの紫外線対策を教えてほしい。 日焼け止めの効果的な塗り方はありますか？
ファンデーションは粉が物理的に紫外線を反射し、日焼けを防ぐ役割をするパウダータイプがおすすめです。リキッドタイプに比べ、UV効果が長時間持続するといわれています。おしろいだけでも同様の効果があります。
日焼け止めは塗る量が少ないとUV効果が下がり、完全に防止するには、2時間おきに塗り直さなければなりません。この結果、肌はベタベタになり、負担が増し、肌荒れの原因にも。UVの化粧下地を使わなくてもパウダーファンデーションだけで充分に紫外線防止の効果があります。
紫外線を反射するパウダーファンデーション。
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