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いますぐ服を買いに行きたくなる、石田ゆり子さんのフォトエッセイ集『LILY’S CLOSET』。

石田ゆり子さんのファッション愛溢れるフォトエッセイ集が7月9日発売。石田さんの奇跡の美しさを真似するのはちょっと難しくても、おしゃれへの姿勢や哲学には大いに学ぶところがありました。
  • 文 クロワッサンオンライン

おうち時間が増え、もともと低かったファッションへの関心が、「どうせ誰に会うでもなし……」と過去最低レベルまで落ちていたところへ、気付け薬のような本が現れました。

石田ゆり子さんのフォトエッセイ集『LILY’S CLOSET』です。

インスタグラムで時折シェアされる石田さんの素敵なファッションを指をくわえて眺めていたものの、ルックスやセンス含め到底真似できるはずもなく、自分とは関係のない遠い世界と捉えていた私。

しかしこの本は、服を着るということは、うわべを飾ることではないのだと教えてくれました。

『LILY'S CLOSET』(石田ゆり子著/ マガジンハウス)定価 1,980円 (税込)
「身に纏うだけで、体全体にふっと正気がみなぎる感覚がする」と石田さんが語る「赤い服」。

この鞄が似合う大人になるために20代で買ったケリーバッグ、「こんな女性になりたい」と憧れたフィービー・ファイロがクリエイティブ・ディレクションをしていた頃の〈セリーヌ〉の服……。
石田さんにとってファッションとは、時には目標であり、自分が何者であるかを知る術であり、生き方の指針にまでなっています。

自分に似合う服が見つけられない、何を着てもぱっとしない。それはおしゃれ偏差値が低いからだと諦めていた人こそ、この本に勇気づけられるかもしれません。もしかしたら、運命の服に出会っていないのは、本当の自分を知らないだけかもしれないと。

「ハッピーな柄と色を着る」より。気持ちのコントロールにも服は有効。

特に意識が高まったのが、アルベール・エルバス時代の〈ランバン〉でワンピースを買ったエピソードを読んだとき。40代半ばになり、体のラインを拾わない服を選びがちになっていた石田さんは、二の腕や膝下が露わになるタイトなワンピースを前に不思議な高揚感を覚え、自分には今、この服が必要だと購入を決めます。

「緊張感がゼロの格好をしていると体はどこまでも甘えて、びっくりするぐらいあっと言うまにラインが崩れ、緩んでいく。その緩んだ体に喝を入れたい。そして、女性であることを楽しみたい。」(『LILY’S CLOSET』、97ページ)

まさに緊張感ゼロで、緩みきっていた体をソファに横たえて本を読んでいた私は思わず飛び上がったのでした。もう明日にでも服を買いにいこう!(のぐぽん)

「透けるブラウス」より。

のぐぽん
『クロワッサン オンライン』ディレクター。戦国武将から昭和の名建築まで、ちょっと昔のものにときめきがち。痩せようと思って始めた筋トレなのになんだかガッチリ体型になってきたような…というのが最近の悩み。インターネットと連ドラと猫と旅行が大好きです。

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