からだ

虻川美穂子さんにも驚きの効果が。自宅でできる簡単小顔マッサージ。

  • 撮影・森山祐子 スタイリング・野田奈菜子 ヘア&メイク・木下庸子(プラントオパール) 文・菅野綾子

早速、虻川さんが小顔マッサージに挑戦してみました!

基本の唇の形

どのマッサージにおいても基本となるのが、顔の体幹である唇を「う」の形にして前に突き出し、しっかりと締めること。

「唇には顔のすべての筋肉が集まっているので、唇を締めるだけでも負荷がかかります。目周りの筋肉と口周りの筋肉が縦に引っ張り合うことを意識してください。唇を締めることを徹底すると、無駄についた顔周りの脂肪はアイロンがけしたように均一になり、皮膚が骨にフィットするかのように顔にハリが出始めます」(木村さん)

「う」を言うイメージで唇をすぼめる。目尻や唇周辺の筋肉が引っ張られているのを感じたら、正しくできている証拠。これだけでも筋トレ効果があるので、普段から意識を。

【STEP1】首からデコルテをすっきり。

1.唇を「う」の形にし、両手を重ねて鎖骨を押さえる。8秒かけて押さえている鎖骨とは逆方向にゆっくりとアゴを上げていく。
2.手を逆にして、反対側も同様に。このとき首前からデコルテの皮膚が対角線上にしっかり伸びていることを意識して。左右8回が目安。
3.両手を鎖骨中央で重ねたら、8秒かけてアゴをゆっくり上に引き上げ、アゴ下の皮膚をしっかり伸ばす。これを8回繰り返して。
ただ首を反対側に傾けたり、肩が上がってしまうようではNG。肩から顔を引き離す感覚で、首の筋をしっかり伸ばすのがポイント。

小顔を印象づけるのは、すらりと縦に伸びる長い首と美しい鎖骨。

「首が長いと顔は小さく見えますが、姿勢の悪さや首回りの緊張が原因でほとんどの人は実際よりも首を短く見せています。首からデコルテ周辺には血管や神経、リンパ節などが多く存在し、老廃物は必ずデコルテを通過して心臓に返るので、デコルテ周囲が滞ってしまうと顔のむくみの原因にも。老廃物の通り道である首を横に曲げた時に浮き出る筋=胸鎖乳突筋をほぐして滞りを解消させましょう」

【STEP2】ほうれい線と目の下のたるみをやっつける。

1.唇を「う」の形にし、指の腹を目頭の下に置く。指をほうれい線にぴったり添わせるのが、目の下のたるみとほうれい線を同時に撃退するコツ。薬指を使うと2の引き上げがしやすい。
2.目頭からほうれい線にかけて置いた指を、息を吸いながら5秒かけて目尻に向かってやや斜め上に引き上げていく。目の下のたるみや頰の肉がフラットになるようイメージ。5回。

老け顔や疲れ顔を作るほうれい線や目の下のたるみも、マッサージで改善することが可能。

「アイロンがけの要領で垂れ下がった脂肪を平坦にするのがポイント。アイロンがけをするとき片手で服を押さえていないと、よれて逆にシワができてしまいます。これは顔も同じ。唇をしっかり『う』の形にして負荷をかけることで、アイロンがけの際の服を押さえる手の役割をしてくれるのです」

【STEP3】フェイスラインのリフトアップ。

1.唇を「う」の形にし、親指以外の指で、頭の上からこめかみを押さえる。
2.そのまま10秒かけて手の方向に頭を傾ける。唇周辺の筋肉と頰周りの筋肉が引っ張られていること意識して。左右5回。

フェイスラインがたるんでいると、ただ老けて見えるだけでなく、一気にしまりのない印象に。

「主な原因は姿勢の悪さ。猫背でいることで首が前に出てしまい、頭の重さでフェイスラインがたるんでしまいます。それを引き締めるには、頰の筋肉のストレッチが有効。骨に皮膚をフィットさせる感覚で、しっかりと引き伸ばして」

【STEP4】耳からアゴに流して終了。

唇を「う」の形にし、手のひらの小指側の付け根=小指球を耳の下の骨のくぼみに沿わせる。唇から引き離すような感覚で、5秒かけて後方に手を引き抜いていく。アゴが下がらないよう注意。5回。

最後に、耳の下からアゴにかけて老廃物をすっきりと流す。

「噛み締めなどによるアゴ周りの緊張や筋肉のこわばりの影響でエラが張り、顔を大きく見せてしまっている可能性も。これまでのステップでの老廃物を流すと同時に、耳からアゴの緊張をほぐすことで噛み合わせの左右差や顔の歪みといった不調解消にも繋がります」

1 2 3
この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間