ダイエットでほとんどの人が最初に着手するのが、食事の量を減らすこと。ここで頭に入れておきたいのは、必要な栄養素を確保しながら食事量をコントロールすることだ。
「近年のダイエットの主流は、単に脂肪を減らすのではなく、筋肉や骨をきちんと維持しながら身体を引き締めるというもの。2つの条件を満たしていることが肥満の健康的な解消法になります」
基本は、肉、魚などの良質なタンパク質を摂って筋肉の合成と骨の形成に役立てる。さらに、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどのビタミン、ミネラルも確保したい。
「骨の材料になるカルシウムは乳製品、腸でのカルシウムの吸収を促すビタミンDはサケやサバなどの魚、骨の形成を助けるビタミンKは納豆や緑黄色野菜に豊富に含まれています。こうした食品を積極的に摂って上手に食事コントロールをしましょう」
骨の量の指標である骨密度は成人になるころピークに達し、40代後半以降から減っていく。骨の健康を保つ食事を組み立てて、下降カーブを緩やかに。