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年齢とともに衰えていく肌の弾力、皮膚科医に聞く原因と対策。

年齢とともに衰えていく肌の弾力。その原因と、毎日の生活に取り入れられる対策方法を皮膚科医の髙瀬聡子さんに聞きました。
  • 撮影・久々江 満 イラストレーション・酒井真織

「皮膚の弾力を司るコラーゲンやエラスチンの生成力は18歳をピークに低下。25〜28歳くらいになるとそれが表面化し、目に見えてハリは衰えていきます」と、皮膚科医の髙瀬聡子さん。加齢とともに生成しづらくなる成分をコスメなどで補うことは可能だが、たるみの原因はそれだけではないと言う。

「下図のように皮膚の下には、皮下脂肪、筋肉があり、これらも加齢とともに衰えていきます。皮膚はスキンケアなどでお手入れ、筋肉はトレーニングで鍛えることが可能です。筋力がつけば、重力の影響を受けやすい脂肪を支え、垂れ下がるのを防いでくれます」

皮膚だけでなく、筋肉にもしっかりアプローチして肌の弾力を取り戻そう。

顔の弾力維持には表情筋トレーニングを。

表情筋の中でも大事なのが、頰を上に引っ張る小頰骨筋と、口角を引き上げる大頰骨筋、頰を引き締める頰筋。ここを鍛えることでフェイスラインのたるみを防ぐことができる。

顔の弾力を維持する表情筋は、意識的に鍛えないと衰えていく一方。

「加齢とともに表情は固定化されてくるので、使う筋肉に偏りが出てきます。表情筋を鍛えるにはよく喋ることが大切。そのため、アナウンサーはハリを保たれている方が多いですが、パソコンなど黙々と作業をしている方は、弾力が失われやすい傾向が。人と話す機会が少ない人は、普段から意識的に表情筋を鍛えるトレーニングを取り入れてみてください」

【筋トレ1】頰筋は加齢とともにどんどん下がっていきます。本来あるべき位置を意識するために、一日3回30秒間、人差し指と親指で頰筋を持ち上げて。日頃からここが動く表情の作り方を意識するとよい。
【筋トレ2】箸やペンを咥えることで口角を上げるトレーニング。口をイーッと開き、奥歯でしっかり噛むことが大切。一日3回30秒が目安。痛気持ちいい感覚があると、小頰骨筋や大頰骨筋に効いている証拠。

コスメとインナーケアは成分を意識して。

皮膚の弾力を維持する成分は、普段の食事では補いきれない。だからこそ、コスメやサプリで積極的に摂取していくことが大切。

「肌の弾力をアップさせるために必要な成分は、主にコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、ビタミンなど。さらに、肌に柔軟性があったほうが弾力は維持しやすいので、成分を意識するだけでなく、水分と油分のバランスを保つことも大切です。肌がしっかり潤っていれば、表面のちりめんじわも防げます」

●コラーゲン
真皮を構成するタンパク質の一種。肌の水分や弾力を保つ働きを持つ。食品では手羽先やフカヒレなどに含まれている。

●エラスチン
コラーゲン同士を結びつける繊維状のタンパク質で、肌の弾力や柔軟性を維持する働きを保つ。牛すじなどに含まれる。

●ヒアルロン酸
水分を保持し、潤いに満ちたハリ肌に導く成分。細胞と細胞を繋げるクッション的な役割も。鶏のトサカなどに含まれる。

●ビタミン
ビタミンA、B2、B6は肌のターンオーバーを、ビタミンEは血行を促進。ビタミンCは抗酸化作用があり、肌の老化を予防。

髙瀬聡子(たかせ・あきこ)さん●皮膚科医。ウォブクリニック中目黒総院長、メディカルコスメ「アンプルール」開発ディレクター。著書に『ゆる美容事典「ほどほど」「ズボラ」で美肌を手に入れる』(講談社)などがある。

『クロワッサン』1010号より

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