更年期に多い関節や神経の症状。そこに女性ホルモンが関わっていると話すのは形成外科医の大久保ありささん。
「40歳前後から女性ホルモンの下降が始まり、下降曲線の中にも高低差が出てくる。そのゆらぎが原因と考えています。女性ホルモンがゆらぐと腱を覆う滑膜が厚くなるため滑りが悪くなり、痛みやしびれが現れるのです」
治療法で注目されるのが、エストロゲン様作用を持つ成分、エクオール。
「エクオールでよくなる人は多いです。サプリメントも市販されているので、手に違和感がある人はまずそれを2〜3カ月試してみても。エクオールは大豆イソフラボンを摂れば体内で作れる人もいますが、作れても産生力には個人差があります。検査キットが市販されているので、それで自分の状態を知っておくことも対策に。そしていざ病院へという場合は、手を専門とする『手外科』を受診するとよいでしょう」