日本初のアクション派女優としてテレビや映画で活躍後、長渕剛さんとの結婚を機に芸能活動を休止していた志穂美悦子さん。近年は花の世界に魅せられ、フラワーアクティヴィストとして持ち前のステージパフォーマンスを取り入れた作品を披露し、新風をもたらしている。今回挙げてくれた『プラチノ』のアンジュも、そんな志穂美さんならではの意表を突いた手みやげだ。
「ご自宅の訪問や舞台の差し入れに持っていくと、たいていの人が “わっ、何ですかこれ” と驚かれるんです。まず、その反応を見るのが好きなんです」
銀色のベールとその内側にあるガーゼに包まれたアンジュの中身はチーズケーキ。ふわふわの口当たりはムースのようで、コクがありながらも程よい甘さが口の中に広がる逸品だ。店のオープン当初からの人気商品で、今もひとつずつ丁寧に手作りされる。25年ほど前、夫の長渕さんと親交のあったデザイナーからの差し入れで、このアンジュを一目で気に入り、以来、自分用に購入したり、手みやげにも愛用している。
「味はもちろんですが、形状もガーゼに包まれていて、それを開けながら食べていくというユニークなスタイルです。さらに食べ進めると、中にはカシスジャムが入っていて、また違った味わいを楽しむことができる。私の場合はこれまでやってきたアクションやお花でも、常に仕掛けを考えるなかで見ている人に驚きを与えようとしているので、このチーズケーキは自分らしさが出せる手みやげだと思っています」
もともと甘いものが大好き。そのなかでもチーズケーキには目がないという志穂美さん。
「いろいろなチーズケーキを食べましたけれど、今もこれを超えるほど驚きがあるものはないですね（笑）」
