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長井鞠子さん推薦『阿部蒲鉾店』のチーズボール|手みやげをひとつ

  • 影・森山祐子(商品)、織田桂子(人物) 文・嶌 陽子

故郷の味の進化形は、チーズとかまぼこの相性が抜群。

通訳界の第一線で50年にわたって活躍を続け、今も年間200件ほどの仕事を請け負っているという長井鞠子さん。明るくエネルギッシュな長井さんが挙げてくれたのは、故郷、仙台市の味だった。

「仙台に住む姉が、時々地元のおいしいものを送ってくれるんです。その中に入っていたのが、このチーズボール。クリームチーズとかまぼこの相性が抜群だし、ころんとした形も気に入りました」

仙台市内に本店をかまえる『阿部蒲鉾店』は、定番の笹かまぼこ以外に、様々な種類のかまぼこを作っている。そのひとつ、チーズボールは、4cmほどのふっくらとした蒸しかまぼこの中に、なめらかで濃厚な味のクリームチーズが入ったものだ。
長井さんにとって、かまぼこは子どもの頃から馴染み深かった食べもの。

「我が家に出入りしていた魚屋さんが、時々店先で笹かまぼこを焼いていたんです。少し焦げ目のついた、焼きたての味は、今でも忘れられません。笹かまは私にとってのソウルフード。その進化形が、このチーズボールなんですよね」

以来、「故郷の味」として友人たちに配ったり、自宅でも楽しんだりしている。
「次の仕事の準備で勉強している時などに、小腹が空くと、ほうじ茶と一緒につまみます。すると、また頑張れるんです」

これまで、通訳を担当した各国の要人たちが、贈り物を交換する場面にも度々立ち会ってきたという長井さん。その際、文化の違いを感じることもあるそうだ。

「日本では謙遜が美徳で、贈り物をする時も『つまらないものですが』という言葉を添えがちでしょう。でも、せっかく心を込めて用意した時は、いやらしくならない程度に、自分の素直な気持ちを伝えることも大事だと思います。“I hope you like it”(「気に入っていただけるとうれしいです」)というくらいが、ポジティブで良い表現なのではないでしょうか」

長井鞠子さん
ながい・まりこ 会議通訳者

国際基督教大学卒業。1967年、サイマル・インターナショナルの通訳者となり、以降、国際会議や各国要人の記者会見などあらゆる分野の通訳を担当。著書に『伝える極意』(集英社)が。

あべかまぼこてん●宮城県仙台市青葉区中央2・3・18 ☎022・221・7121 賚10時〜19時、1月1日休。チーズボールは8個入り1,270円(税込み)など。賞味期限約1週間(要冷蔵)。本店のほか、仙台三越や、JR仙台駅などでも販売中。取り寄せ可。
http://www.abekama.co.jp/

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