決断の背景には人間くさい駆け引きや偶然が積み重なっていることを資料をもとに説いていく。
「クロワッサンの読者のみなさんにお伝えしたいこととしては、私もこれまであまり意識してこなかったのですが、日本は異常なことに、戦前期まで女性に参政権がなかったということです。究極の言い方をしますと、戦争を許す内閣を選んだり、軍事予算を増大させることを許す、その議会を運営する議員を選んだ男性には責任関係はあるが、女性にはない。とすると、私はふと思うのですが、戦後というのは、女性も国会に進出し、自由な責任を負えるようになり、男性が選んできたんだからという逃げができなくなった世の中なんだな、と」
それはまた、未来を考える上で頼もしいことなのだと言う。