村上春樹作品と4人のイラストレーターの関係性を探る企画展。 | 読む・聴く・観る・買う | クロワッサン オンライン
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村上春樹作品と4人のイラストレーターの
関係性を探る企画展。

「いま」知っておくとちょっとイイこと、をテーマにお届けしている「クロワッサン倶楽部ニュース」。今日はこんなニュース、いかがですか?
文・川端なな(クロワッサン倶楽部読者モデル)

本屋さんで本を選ぶときに、まず目に飛び込んでくるのが表紙カバーです。写真やイラストのものがあれば、最近ではタイトル文字だけの潔いものもあります。表紙が気になって、思わず手にしてしまう本もあるほど、表紙は本の入口になる存在です。

小説家の村上春樹さんの作品には、味わい深くて存在感のあるイラストレーションがたくさん登場してきます。これから読み始める物語を想像させてくれるようなものもあれば、小説の空気感を漂わせてくれるような、とても印象的なイラストレーションが多くあります。

今月5月25日から開催される「村上春樹とイラストレーター展」では、村上春樹さんを巡る4人のイラストレーターの作品を通して、文章と絵の相乗効果によって現れる豊かな世界を紹介します。

佐々木マキ ©Maki Sasaki 1979 by Medialynx Jap 『風の歌を聴け』(講談社)表紙 1979年 個人蔵
佐々木マキ ©Maki Sasaki 1979 by Medialynx Jap
『風の歌を聴け』(講談社)表紙 1979年 個人蔵

1人目の佐々木マキさんは、村上春樹デビュー作「風の歌を聴け」など初期の三部作の表紙を描いたイラストレーターです。かつて作品が、村上春樹さんの経営していたジャズバーに飾られていたこともあるそうですが、今回が初公開となります。

大橋歩 「猫に名前をつけるのは」 『サラダ好きのライオン村上ラヂオ3』(マガジンハウス)より 2012
大橋歩 「猫に名前をつけるのは」
『サラダ好きのライオン村上ラヂオ3』(マガジンハウス)より 2012

2000年まで断続的に「anan(アンアン)」に連載された人気エッセイ「村上ラヂオ」では、村上春樹さんのリクエストで大橋歩さんの銅版画が登場しました。

3人目の和田誠さんは、村上春樹さんが翻訳した文学作品の装丁を多く手掛けています。お互いに映画や音楽など好きなことが共通しているため、それをテーマに共作した作品があります。

和田誠 「中国行きのスロウ・ボート」 『村上ソングズ』(中央公論新社)より 2005年 個人蔵
和田誠 「中国行きのスロウ・ボート」
『村上ソングズ』(中央公論新社)より 2005年 個人蔵
和田誠 「ジミー・ラッシング」 『ポートレート・イン・ジャズ』(新潮社)より 1999年 個人蔵
和田誠 「ジミー・ラッシング」 『ポートレート・イン・ジャズ』(新潮社)より 1999年 個人蔵

最後に村上春樹さんが最も多くコンビを組んでいるイラストレーターが安西水丸さんです。小説、エッセイはもちろん、消しゴムやカツラの工場見学記の作品などの共作も数多くあり、二人の楽しい間柄が伝わってきて、私たちのなかでも心に残っている印象的な作品もあるはずです。

安西水丸 「カティサーク自身のための広告」 『象工場のハッピーエンド』(CBSソニー/講談社)より 1983年個人
安西水丸 「カティサーク自身のための広告」
『象工場のハッピーエンド』(CBSソニー/講談社)より 1983年個人

また併設のカフェでは、小説「風の歌を聴け」に登場する「ホットケーキのコカコーラがけ」のメニューが提供されます。そのほか読書会や担当編集者による講演会などもあります。

期間中は、村上春樹作品を持参した方は入館料が100円割引になるサービスがあるそうなので、詳細のリンク先をご確認ください。

企画展 村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-

【場所】ちひろ美術館 東京
東京都練馬区下石神井4-7-2
【期間】2016年5月25日(水)~8月7日(日)
※月曜休館(祝休日は開館、翌平日休館、8/1(月)は開館)
【時間】10時~17時
※最終入館16時半
【入場料】800円(高校生以下無料)
【詳細】 http://www.chihiro.jp/tokyo/museum/schedule/2016/0119_1653.html

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