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瀬戸内海の12の島と高松港・宇野港で開催。
「瀬戸内国際芸術祭2016」。

「いま」知っておくとちょっとイイこと、をテーマにお届けしている「クロワッサン倶楽部ニュース」。今日はこんなニュース、いかがですか?

文・川端なな(クロワッサン倶楽部読者モデル)

山口啓介「歩く方舟」撮影:高橋公人 ‘’Walking Ark” Keisuke Yamaguchi photo:Kimito Takahashi

山口啓介「歩く方舟」撮影:高橋公人 ‘’Walking Ark” Keisuke Yamaguchi photo:Kimito Takahashi

気候が温暖で、穏やかで美しい景色が続く瀬戸内海は、いつのまにか「アートと手打ちうどんの土地」というイメージが定着してきました。

瀬戸内海にある直島には建築家・安藤忠雄の設計による美術館や、草間彌生のかぼちゃの巨大なオブジェが迎えてくれたり、高松市にはイサムノグチの庭園美術館もあり、アートにふれるスポットが点在しています。

清水久和 「オリーブのリーゼント」撮影:高橋公人 Hisakazu Shimizu ‘’Regent in Olives” photo:Kimito Takahashi

清水久和 「オリーブのリーゼント」撮影:高橋公人 Hisakazu Shimizu ‘’Regent in Olives” photo:Kimito Takahashi

その瀬戸内海で大掛かりなアートのイベントが行われます。「瀬戸内国際芸術祭2016」は、春、夏、秋と3シーズンの期間、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島…など、いくつもの島をまたがって開催されます。

古来より瀬戸内海では行き交う船が、島々に新しい文化や様式を伝える重要な役割を果たしてきました。しかし現在では島々の人口は減少し、高齢化が進み、地域の活力も低下しています。

「瀬戸内国際芸術祭」は、世界トップレベルの芸術家による3年に一度の現代アートの祭典として、世界中から集まる参加者と、そこに暮らす人々との出会いやコミュニケーションによって、地域の活性化も図ることも狙いのひとつだそうです。

ターニャ・プレミンガー 「階層・地層・層」撮影:高橋公人 Tanya Preminger ‘’Stratums ” photo:Kimito Takahashi

ターニャ・プレミンガー 「階層・地層・層」撮影:高橋公人 Tanya Preminger ‘’Stratums ” photo:Kimito Takahashi

「美しい自然と人間が交錯し、交響してきた瀬戸内海の島々の活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指し、瀬戸内海国際芸術祭を開催します」とは、実行委員会の言葉です。アートがもっている力によって、豊かで希望のあふれるお祭りになるといいですね。

チェ・ジョンファ(崔正化)「太陽の贈り物」撮影:高橋公人 Choi Jeong Hwa ”Gift of The Sun ” photo:Kimito Takahashi

チェ・ジョンファ(崔正化)「太陽の贈り物」撮影:高橋公人 Choi Jeong Hwa ”Gift of The Sun ” photo:Kimito Takahashi

春の期間中だけでも、アーティストによるダンスパフォーマンスや、盆栽のデモンストレーションにワークショップ、ピアノコンサート、歴史的建造物でもある農村歌舞伎舞台でのお芝居の上映など、刺激的なイベントが連日開催されるようです。

チケットは春・夏・秋と共通パスポートがあるそうなので、四国お遍路巡りのように島々をアート巡りしてみてはいかがでしょうか?

瀬戸内国際芸術祭2016

【場所】
直島 / 豊島 / 女木島 / 男木島 / 小豆島 / 大島 / 犬島 /
沙弥島[春のみ] / 本島[秋のみ] / 高見島[秋のみ] /
粟島[秋のみ] / 伊吹島[秋のみ] / 高松港・宇野港周辺
【期間】春:3月20日(日)~4月17日(日)、夏:7月18日(月)~9月4日(日)、秋:10月8日(土)~11月6日(日)
【入場料】
作品鑑賞パスポート
一般 当日5,000円
※春・夏・秋の3シーズン利用できます。

【詳細】 http://setouchi-artfest.jp/

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