【前編】いくら捨てても片付かない? 7割収納で解決できます。
撮影・青木和義 文・薄葉亜希子
モノが床にまであふれて散乱している部屋。でもよく見ると、棚には隙間があったり、捨てようと見回しても意外と捨てるものがなかったり……。最近、こうした「捨てても全然片づかない」という悩みをもつ人が多いと、片づけアドバイザーの石阪京子さん。
「ただやみくもに捨てても片づく仕組みができていなければ、すぐ散らかってしまいます。この仕組みをつくるうえで大切なのは、自分が管理できる量にまでモノを厳選することです」
石阪さんがレッスンを重ねた結果、どんな家でも快適に暮らせるモノの目安は収納スペースに対して7割。モノを7割まで減らすことで出し入れがしやすく、あれこれ考える必要がなくなるという。置き場所もわかりやすいため、家族も自然と片づけるようになる。
「収納に余裕があると掃除や片づけなどの家事がラクになり、心にゆとりが生まれてリバウンドもなくなります」
そしてこの7割収納をかなえるには片づける目的、つまり、理想の暮らしをイメージすることが不可欠だ。
「ゴールがわからなくては片づけきることはできません。どう暮らしたいのか、自分と向き合うことから始めます」
今回、片づけレッスンに応募した田中明子さんも、典型的な捨てても片づけられないタイプ。2人の女の子の育児と仕事に追われ、片づけに何度も挫折。今度こそはと応募した際の内容を見直しながら、「もっと具体的に理想を考えて」と石阪さんがアドバイス。
「毎日のルーティンが決まるとぐんと生活がしやすくなります。例えば、朝起きたら窓を開けて、朝食のあとに掃除をすませて……とできるだけ鮮明にイメージを膨らませてみてください。何が必要かの判断がつき、モノを厳選する目を養うことができます」
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