6年前にフルリノベーションしたキッチンは徹底的に動線にこだわった作り。収納も水回りで使うものは水回りに、火の回りで使うものは火の回りに。
「本当に使うものを動線に沿った場所に収納していけば、自然に整理整頓されたキッチンになります。そのとき使うものだけが目の前にあることで調理もスムーズになるはずです」
機能的なキッチンでは自然に調理中のアクションが最小限になり、散らかりにくい。さらに調理をしながら片づけを同時進行すれば、食べ終わった後の洗い物の負担も減る。
「でも片づけながらの調理を義務にしてしまうと嫌気がさしてしまいます。だから私はゲーム感覚で、レンジ加熱の間に調理道具を洗ったり、お鍋を火にかけている間にこの片づけを終わらせる!と、限られた時間で作業をこなし、楽しみながらクリアして達成感を得ています」
必ずしも片づけながら調理しなければならないわけではない。できる日もあればできない日もある。でも、やりたいと思ったときにはそれができる自分でありたいもの。
「パワーがない日は工程が少ないメニューをパターンとして用意しておくと楽になります。私の場合はフードプロセッサーに全部材料を入れて作るシュウマイがそのひとつ。無駄な動きが減って散らからず、時間も短縮できます」